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じゅうよっん ページ16

_次の日

なぜか非番をもらった私は、ミツバのお見舞いに行くことに
こんこんとドアをたたき、部屋へ入るために扉を開けやぁ

「これは失礼しやした。夫婦水入らずの所を…時間を改めやすね」

二人で仲良く話していたところに入ってしまった
声を低くして、愛想笑いを浮かべ
心の中の殺気を押しつぶしてそう言う

「もう、Aったら。まだ少し気が早いわよ」
「そんなことはないと思いやすぜぃ?そちらのお方を見る限りは」

そういった後、頭を下げて扉を閉める

締め切る直前に

「また、会いに来やす」

そう、小さく微笑んで

「…で、旦那。さっきからちらちらうろうろと……目ざわりでさぁ」
「ドストレートッ!?何よりその視線が堪えるんだけど!
 そんなそっけない態度するなよ。昨日の夜はあんなにベッドの上で俺に_」
「ここで続きをするのも一興…旦那、脳味噌と内臓をぶちまける心の準備は?」

しょうもないことを、人目があるにもかかわらず言ってくる旦那に私はたっぷりの殺気を送る
懐に手を入れ、ちらりとその黒いものを見せる

「すみませんでした」

とっさに謝った旦那を見て、とりあえずはそれをしまう
そのまま、手に持っているものに目を向けて

「ミツバからの依頼ですかぃ?まったく、辛いもんは体に障るってあれほど言い聞かせたのに…」

額に手を当て、ため息をつく私を少しだけじっくりとみられる

「私、なんかおかしいですかぃ?」

確かに非番なのに着ているのは真選組の制服
でも旦那はそんなこと知りもしないはずだから、なんかおっきなごみでもついて?

「昨日から思ってたけどよ、お前ちょいちょい口調が変わるな
 今の話し方は意識でもしてんのか?」

その問いかけに、ああ。と小さくこぼす

「これは総悟と一緒にいたら移っちまいやして…ちょいちょい出る口調が元のものというかなんというか」

そんな話をしていると、転海屋の野郎…ミツバの夫になる人が病室から出てくる

「お前さっきあの人がいるから入るの遠慮したんだろ」
「?それが」
「じゃあお前も来いよ」

強引に腕を引っ張られ、躓きかけながらも病室へ
少し驚いた顔をしているミツバに、ちょっと視線をそらしながら

「さっきぶりですねぃ。ミツバ」

素の声で対応する

…どんな顔をすればいいだろうか
この後、目の前にいるミツバの旦那を捕まえる私は

じゅーご→←じゅぅさぁん



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風狐 蓮翠(プロフ) - 日波輪廻さん» ありがとうございます!お星さままで…感謝です! (2017年2月21日 21時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
日波輪廻(プロフ) - 読みました!とても面白くて笑っちゃいました!星も一番右を押しました! (2017年2月21日 21時) (レス) id: 2dbf9d3e38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風狐 蓮翠 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年1月18日 16時

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