じゅーに ページ14
「で、結局のところ君は何もんなの」
私の手の中にあるものを、気にせずにそんなことを聞いてくる
その様子を見て、この人も私たちと同じ死地を走り抜けてきた人なのだと感じとる
要するに、生半可な脅しは通用しない
そこまで分かったため、私は拳銃はしまわずそのままにして
「ここではなんでさぁ、ちょいと場所を変えやしょうぜ。旦那」
そういって、くるりと向きを変え歩き出す
後ろについてきているこのを確認しつつ
___
「遠距離特殊部隊隊長?何このごちゃごちゃした漢字」
「旦那、字が違うと思いやす…ま、私も同意見でさぁ」
こんな夜遅くにやっているのは、居酒屋やキャバクラ、そんな店だけ
私が知っている店に個室がある店はなかったので、仕方がなくちょっとしたところに来ている
ベッドに腰掛け、小さくため息をつきながら
「でも、実のところは仕事もなく。ただの税金泥棒でさぁ…私のことを考えたうえで、でしょうけど」
それが迷惑でしかない私はチッと舌打ちをする
「おいおい、そんな風にするもんじゃねぇぞ。でも、なんでこんな所にまで連れてきたんだ」
「あの屋敷のくそ野郎に聞かれたくかなっただけでぃ。そう深い考えはありやせん
…ま、私を襲うってんなら脳味噌ぶちまける覚悟を持ってきなせぇ」
その手の中、目の前にいる人と出会てから一度も手を離さない拳銃を少し振りながらそういう
「何この子怖い。銀さん何しても打たれそうなんだけど」
「あり、そんなのが旦那はお好みで。仕方がないですねぃ…じっとしてなせぇ、足の先から順番に撃ってやりやす」
にやり、唇を舌で濡らしながら立ち上がり歩みよって拳銃を突きつける
その様子に、顔を真っ青にしながら
「ちょっとタンマタンマ!何子の子本気で物騒!銀さんそういうの好みじゃないから、ってか暴発とかしたらどうすんの!?」
「安心しなせぇ、そうなりゃそうなっただけでさぁ…処理は任せて安心してあの世にどうぞ」
「いやだからね!?何すんごくいい笑顔で言ってるの!俺まだ死にたくねぇわ!」
そんな様子を見て、飽きた私はベッドに腰掛けなおす
因みに、わかった人はいるかもしれやせんがここはピンク色のホテルでさぁ
まだわからない人がいるのなら、夜の営みをする場所とでも言っておきやす
「とりあえず、俺が聞きたいこともどんな人かもわかったし帰らせてもら_」
「何言ってるんでぃ?私が聞きたいことだっていろいろありまさぁ…勝手に帰んな」
私は、引き金に手を添える
11人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
風狐 蓮翠(プロフ) - 日波輪廻さん» ありがとうございます!お星さままで…感謝です! (2017年2月21日 21時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
日波輪廻(プロフ) - 読みました!とても面白くて笑っちゃいました!星も一番右を押しました! (2017年2月21日 21時) (レス) id: 2dbf9d3e38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:風狐 蓮翠 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月18日 16時