七話:記憶を失った ページ10
「貴方は、誰ですか?」
そう尋ねてきた
ちらりと、気付かれない程度に両親の様子を伺ってから、微笑んでこう返す
「俺はイタチだ。君の名前は?」
「私の、名前」
少女は俺の言葉を聞いて、困惑したような表情を浮かべた
そして俺の方をじっと見てきて
「私の名前は、なんですか?」
そう、言ってきた
俺は少し、固まってしまった
まさか、俺が頭を蹴った衝撃で記憶喪失にでもなってしまったのか?
と思い、とりあえず質問していく
「何か、解ることはないか?」
「わかること…」
小さく呟いた少女は、少し考えるように目を閉じてから
「・・・わかんない」
泣きそうな顔をして、そう言ってきた
その様子に、両親を含め三人は困ってしまう
何か、きっかけや衝撃があれば何かを思い出すかもしれないが
あまりひどいことは出来ないし…
「父さん、母さん。今日学校でもらってきたプリント…わっ!?」
俺たちが悩んでいるときに、サスケが入ってきてしまい
そして、こけた
しかも、少女と頭がぶつかってしまう
「いたっ!?」
「イテッ!?」
二人同時にそう叫び、二人とも頭を抱えた
少女は涙目になってはいたが、こう言ってきた
「ううっ…ちょっとだけ、思い出しました……私の名前は、Aです」
それ以外は、何もと付け足しながら、ぶつけた頭を抱えている
サスケとともに、怪我をしてしまったが
記憶が少し戻ったことは、いいことだろう
78人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» 違うな、役立たずなりの役立ちかたさ…(あれ、自分で言って悲しくなった) (2017年1月10日 23時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
博雨 聖菜(プロフ) - おお…イケメン女子か貴様……← (2017年1月10日 23時) (レス) id: cb6313759d (このIDを非表示/違反報告)
風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» そうだと、いいなぁ…でもサスケに守られるんじゃなくて、守ってしにたい派← (2017年1月10日 21時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
博雨 聖菜(プロフ) - 風狐 レンスイさん» 大丈夫、サスケが守ってくれるさ(*`・ω・´)← (2017年1月10日 21時) (レス) id: cb6313759d (このIDを非表示/違反報告)
風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» ホントにな。まあ私は行ってすぐに、また逝くことになるんだろうけど (2017年1月10日 21時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:風狐 レンスイ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年12月19日 22時