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四十四話:船酔い ページ47

「うっぷ」

あれから暫く

船に乗り込んだ私たち一行は、波の国へと向かっていた

そして、私は見事に酔ってしまったのだ

元から乗り物や香りには弱く、すぐに酔っていたのに

手漕ぎで超揺れる船とか酔わない方が無理…

「大丈夫か、A」

「ん・・・」

顔色を悪くして、口を手で押さえているが今のところまだ戻してはいない

舟下りたら、少しだけ先に行ってもらおう

そんなことを考えているうちに、でかい橋が見えてきた

「うひょう!でけェー!!」

「うるせぇ…蹴り落とすぞナルト……」

「あ、ごめんだってばよ…」

殺気のこもった眼で睨みつけるが、声にはどうしても何時もの迫力がない

遠くを見つめようにも霧のせいで見えないし

サスケは心配そうに私の背中をさすってくれてるけど

あんまり、変わらないんだよそれ

一回吐いた方が楽になる。病気の時と一緒で、私はな

サクラちゃんも時折大丈夫と声をかけてくれるが、今はもう頷くことしかできない

「舟下りたら、一旦休むか?」

サスケはそんなことを言ってくれるけど、私は無言で首を振って

「うっ」

後悔する

やばい、本気で出そうになった

ただ、此処にちゃらちゃらしな女子が付けているような香水の甘ったるい匂いがないだけマシだ

生前は車酔いしたときに、その匂いでやられて戻してしまった

小学生が、香水なんざ付けんじゃねぇよ…などと思ったことぐらいしか覚えてないが

「オレはここまでだ。それじゃあ気ィつけろ」

「ああ。超悪かったな」

いつの間にか、皆は船を下りていた

サスケに肩を貸してもらって、私もふらふらとしながらだが船を下りる

「うえっ…悪い皆、先行っててくれ…出すだけ出したら追いつくから」

私のその言葉に、何とも言えない顔をしながら歩きだしたサスケ達

その姿が見えなくなってから私は

「オロロロロロロロ」

胃の中のものを、全てリバースしました

うっ…多少は楽になったけど、胃酸の嫌な味が

もったいないがお茶で口を漱ぎ、暫くじっとしてから歩きだした

この後に、再不斬が来るということを忘れたまま

四十五話:忘れてた→←四十三話:S?いやドS



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風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» 違うな、役立たずなりの役立ちかたさ…(あれ、自分で言って悲しくなった) (2017年1月10日 23時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
博雨 聖菜(プロフ) - おお…イケメン女子か貴様……← (2017年1月10日 23時) (レス) id: cb6313759d (このIDを非表示/違反報告)
風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» そうだと、いいなぁ…でもサスケに守られるんじゃなくて、守ってしにたい派← (2017年1月10日 21時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
博雨 聖菜(プロフ) - 風狐 レンスイさん» 大丈夫、サスケが守ってくれるさ(*`・ω・´)← (2017年1月10日 21時) (レス) id: cb6313759d (このIDを非表示/違反報告)
風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» ホントにな。まあ私は行ってすぐに、また逝くことになるんだろうけど (2017年1月10日 21時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風狐 レンスイ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年12月19日 22時

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