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三十九話:お願い ページ42

家に帰って、やけに上機嫌で料理をするサスケ

私は何を頼まれるのだろうかと思いながら、テーブルを拭いたりだとか色々準備をする

そして、いつも通りに出来上がった料理を並べようとしたら

「A、今日は隣同士で食べないか」

「別に構わないけど。それが私にしてほしいことか?」

やけに小さいことだな、なんて思っていると

「いや、これは違う。嫌なら別にいい」

と、料理を二つ隣りあわせに置いているサスケ

これ、拒否権なくしてるよな

別にいいけど

少し、呆れたように笑ってから

「いいよ、たまにはそういうのもな」

そう言って、私はサスケの隣に腰掛けた

何がしたいのかはわからないが、随分と久しぶりな気がする

こうやって並んで、食事にするのは

いただきます、と二人そろって言ったあと

サスケは私の方を向いて来て

「なぁA、俺にもその…あーんって、してくれないか……?」

グハッ

何、なんなのこの子

少しテレくさそうにそう言ってきたサスケは、ほんのりと頬を赤らめていて

私をころしにかかってきた

どうしよう、本気で鼻血でそう

しかし、その気持ちは胸の中に必死で押しとどめ

「なんだ、それくらいならいつでもいいぞ」

余裕があるようにそう言ってしまう

実際の所、余裕なんてこれっぽっちもなく

かなり緊張していて恥ずかしい

「本当か?ん」

そう言って、箸を渡して口を開け

何故か目までつぶって準備をしているサスケ

このまま悪戯したいなぁ…

はっ、いかん邪な考えが

私は気づかれない程度にふぅ、と息をついて、おかずを箸でつまむ

そのまま

「あ、あーん…」

少しどもってしまったが、サスケにご飯を食べさせることに成功する

父さん母さん、私やったよ…!

などと、謎の達成感に浸っていると

「…ん」

もっかい、とでも言うように、先程と同じことをしてくるサスケ

ガハァッ

っ、いけない、本気で倒れそうになった

落ち着け自分、落ち着け自分

心の中では致死量の血を吐いている自分を落ち着かせ、私はご飯をつまむ

「はい」

サスケの口の中にご飯を入れて、モグモグと食べている様子を見る

癒しや…

「じゃあ次は、俺がAにやってもいいか?」

「ぅえぃ!?なんでっ!?」

いきなりの事に驚き奇声を上げ、思わず顔を赤くする

そんな様子をいたずらにニヤリと笑いながら

「何でも言うこと、聞くんだろ?」

「ぅ…解ったよ」

その後、お互いにご飯を食べさせてあげたのだが

終わった頃には二人とも顔が熱かった

四十話:嫉妬、からの→←三十八話:不機嫌



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風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» 違うな、役立たずなりの役立ちかたさ…(あれ、自分で言って悲しくなった) (2017年1月10日 23時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
博雨 聖菜(プロフ) - おお…イケメン女子か貴様……← (2017年1月10日 23時) (レス) id: cb6313759d (このIDを非表示/違反報告)
風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» そうだと、いいなぁ…でもサスケに守られるんじゃなくて、守ってしにたい派← (2017年1月10日 21時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
博雨 聖菜(プロフ) - 風狐 レンスイさん» 大丈夫、サスケが守ってくれるさ(*`・ω・´)← (2017年1月10日 21時) (レス) id: cb6313759d (このIDを非表示/違反報告)
風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» ホントにな。まあ私は行ってすぐに、また逝くことになるんだろうけど (2017年1月10日 21時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風狐 レンスイ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年12月19日 22時

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