三十八話:不機嫌 ページ41
その後の帰り道
何故か少しむすっとするサスケに、私は理由がわからず少しおろおろしていた
「あ、なぁサスケ?今日の晩御飯は何だ?」
「トマトだけだ」「お願いそれは止めて」
「…」
私がそう尋ねたら、まさかの答えが返ってきてしまいちょっと落ち込む
トマト、食べれないんだぞ私
私のお願いには返事をせずに、すたすたと歩くだけ
どうしてそんなに不機嫌なんだろう
あまりしつこすぎると嫌われるかもしれない、などという思いが働いて
ぐいぐいとはいけないが、ポツリと言葉を零す
「トマト止めてくれるなら、何でもお願い聞くからさ」
「今何でもって言ったなっ!?」
勢いよく振り返って、私の肩を掴んだサスケ
待って、キャラ崩壊してないか?
いや、そんなことは今更な気もするしどうでもいい
「私に出来る事で、犯罪とか法に触れないのなら」
夕飯がトマトになる事を避けるためなら、なんだってしてやろうじゃないか
「ああ。Aにできる範囲だ、安心しろ。簡単なことだしな」
上機嫌になったサスケは、私の手を引いて家へと急ぐ
その後姿を見ながら、私は少し頬が緩んだ
やっぱり、復讐や憎悪に埋もれているサスケよりも
こうやって今を楽しんでくれている方が、私は嬉しいし好きだ
…でも、兄さんとの約束がある以上、私はサスケを復讐の道へと
それでも、こんなふうに今を楽しむことぐらいはいいだろう
「おいA、遅いぞ。疲れたのか」
「いや、全然疲れてなんかないさ」
二人一緒に走って、家に帰る
この瞬間を、お互いに楽しみながら
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風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» 違うな、役立たずなりの役立ちかたさ…(あれ、自分で言って悲しくなった) (2017年1月10日 23時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
博雨 聖菜(プロフ) - おお…イケメン女子か貴様……← (2017年1月10日 23時) (レス) id: cb6313759d (このIDを非表示/違反報告)
風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» そうだと、いいなぁ…でもサスケに守られるんじゃなくて、守ってしにたい派← (2017年1月10日 21時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
博雨 聖菜(プロフ) - 風狐 レンスイさん» 大丈夫、サスケが守ってくれるさ(*`・ω・´)← (2017年1月10日 21時) (レス) id: cb6313759d (このIDを非表示/違反報告)
風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» ホントにな。まあ私は行ってすぐに、また逝くことになるんだろうけど (2017年1月10日 21時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風狐 レンスイ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年12月19日 22時