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二十五話:その悲しさは ページ28

「サクラちゃんはナルトに親がいないって言った上に、自由に出来ていいって言ったよな

 …実際そんな生易しい物じゃないんだよ

 親がいないせいで、愛情を知らない

 常に自分を見てくれる人がいない

 世話を親身になって焼いてくれる人もいない

 気軽に相談することも、親子喧嘩だって出来ない

 これは結構、きつい物なんだよ

 サスケは今まで言ったことを知っているけど

 それを失う悲しさも知っている

 ナルトは初めから知らない

 …親がいるってのは、当たり前じゃないんだよ

 怒られて悲しいなんて言えるのは、幸せだと思う

 サスケはそれを分かってないサクラちゃんに、怒ったかいらついたんだと思うよ」

私が長々と、自分の思いを言えば

「まって、それってAも味わってるのよね。サスケ君と同じこと」

そう聞き返された

私は苦笑いのような、自嘲のような表情を浮かべて

「ああ。つっても私は義理の兄弟だったし、ダメージはサスケよりかは多少軽かったよ

 …自分の本当の親に、二度と会えない悲しみは十分知ってるがな………」

私はふと、此処の世界にいない、今生きているはずの両親の事を考えた

私に厳しくしながらも、ほめてくれたり、優しくしてくれたりした

そんな両親に、もう二度と会えないという実感は、最近になってやっとわいてきた

いなくなりゃいいと考えたりしてしまったけど、いざあえなくなったり目の前からいなくなられると

「やっぱ、悲しいもんなんだよなぁ…」

ぽつり、気が付けばそう零していた

私の方を心配そうに見てくるサクラちゃんに何でもないと笑い返し

サスケの所に行ってくると言って、私は少し走った

お腹がすいた

サスケは私の分のご飯を残していてくれているかな?

なんて、さっき重い話をしていただなんて解らない程に、のほほんと考えながら

二十六話:自己紹介といたしましょう→←二十四話:理由



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風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» 違うな、役立たずなりの役立ちかたさ…(あれ、自分で言って悲しくなった) (2017年1月10日 23時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
博雨 聖菜(プロフ) - おお…イケメン女子か貴様……← (2017年1月10日 23時) (レス) id: cb6313759d (このIDを非表示/違反報告)
風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» そうだと、いいなぁ…でもサスケに守られるんじゃなくて、守ってしにたい派← (2017年1月10日 21時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)
博雨 聖菜(プロフ) - 風狐 レンスイさん» 大丈夫、サスケが守ってくれるさ(*`・ω・´)← (2017年1月10日 21時) (レス) id: cb6313759d (このIDを非表示/違反報告)
風狐 レンスイ(プロフ) - 博雨 聖菜さん» ホントにな。まあ私は行ってすぐに、また逝くことになるんだろうけど (2017年1月10日 21時) (レス) id: 15fc092f3d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風狐 レンスイ | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年12月19日 22時

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