短編集【最近ツイステ多め】 (ページ40)

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これですか？これは洋剣(相棒)ですが……何か？ページ40

リィナ)
ママ…暫く居られるから、今日は休んだ方がいいよ。私も傍に着いてるし。

王妃)
そうね…貴女の顔を見たら安心したみたい。

そう言ってママは、ゆっくり眠っていった。

国王)
リィナ、済まぬがママを頼むぞ。儂は、片付けねばならん事がもうすぐ終わるのでな。

リィナ)
分かったよ、パパ。ママは私が看ているから。早く終わらせて来て。ママが可哀想……大好きなパパにも、傍に居て貰いたい筈だから。

国王)
あぁ。努めよう。

パパが皆を連れ立ってママの部屋から出ていくと、レオナさんが傍に来てくれて肩を抱いて、また支えてくれました。

レオナ)
落ち着いたか？

リィナ)
ありがとうございます…取り乱しました……

レオナ)
当たり前だろ。お前、母親の事が本当に大好きみたいだしな。見てたら分かる。

リィナ)
ママは………何時も私を応援してくれたの。でも、ただ甘やかすだけじゃなくて、お転婆な私を叱ってくれて。ママは私の憧れ。パパに刃向かう者が居れば、パパが国に対して何れだけ尽くしたかを、皆に説明して。でも気取ってなくて国民と一緒にお祭りを楽しむ……

レオナ)
そうか………

リィナ)
ママは………白亜の国の太陽だから……

レオナ)
違いない。リィナ、俺は１度向こうに帰る。ラギーとジャックに説明して来る。クロウリーにもな。

リィナ)
はい。よろしくお願い致します。

レオナ)
それが終われば直ぐにでも戻ってくる。

リィナ)
でしたら、この剣をお持ちください。

レオナ)
それは、お前の………

リィナ)
多分、この剣がレオナさんを此処に連れてくる筈です。

レオナ)
あぁ、分かった。確かに預かった。じゃ、行ってくる。

レオナさんは部屋の外に居た侍女に案内されて帰っていった。

リィナ)
ママ…

私は、知り得る限りの治療魔法をゆっくりママに架けていった。無駄だとは勿論知っていた。ママの命の灯火が消えかかっているのが分かっていたから。

ーレオナsideー

レオナ)
クロウリー！

クロウリー)
あぁ、キングスカラー君ですか。

レオナ)
あいつの…リィナの母親は、もうすぐ……だから、俺はリィナに着いていてやりてぇ。

クロウリー)
えぇ、構いません。少しでも傍に居てあげなさい。

レオナ)
一時的に、ラギーとジャックに寮長代理をさせる。

クロウリー)
構いません。

俺はクロウリーの部屋から、サバナクロー寮へと急いだ。