1.日常 ページ2
「そーいやよ、お前、前のランク戦の時当真さんのこと呼び捨てにしたんだって？」
『どこ情報、それ』
「当真さん」
『あいつ後で旋空弧月してやる』
ある日、弾バカと槍バカと昼食を食べてると、出水が急にそんなことを言いだした。情報源を聞くと張本人の当真くん。ホントマジで碌なことしないね。
「ってことはマジ？」
『……マジ』
「何があったん？」
『風間隊とやってる時に私が歌川と菊地原相手にしてて、風間さんが当真くん見つけて首かっきろうとしてたから咄嗟に……』
「あー」
事情を迅速かつ簡潔に説明すればしょうがないよねみたいな反応をするバカ2人。
「でもその試合冬島隊が勝ってなかったっけ？」
『当真くんごと風間さん斬り捨てて勝った。あとの2人は冬島さんがトラップに嵌めに嵌めた』
「味方斬り捨てるってなんだよ」
『風間さんだけ斬るつもりだったんだよ！旋空弧月の狙いミスった……太刀川さんかイコさん辺りに弟子入りしようかな……』
人が真剣に悩みを打ち明けてる時にふーん、なんて適当極まりない相槌を打って私の自作たこさんウインナーを摘まみ食いする米屋。
『あっ！5分かけてつくったたこさんウインナー！』
「これに5分もかけたのかよ」
「お、玉子焼きもいけるぜ」
『6回目でやっと成功した玉子焼き！』
「お前弁当1個つくるのに何時間かけてんの？？」
私の努力の結晶をポイポイと口の中に放り込んでいくバカ共。圧倒的に食べてる量が多い米屋は途中から私の箸をぶんどって食べ始めた。
返せと言っても無駄なことくらい今までの経験上分かりきってることなので、仕方なくさっきまで米屋が齧ってた焼きそばパンを頬張る。3口食べて出水のと交換したけど。
「明日からオレの分もつくってよ」
『ケツの穴にスコーピオンブッ刺すぞ』
「スコーピオンをそんな汚い使い方するなよ」
尚、3人の中で誰一人として関節キスを気にする者はいない。ちなみにクラスメートはもう慣れた。
ボーダー本部ではここに緑川が加わる。
そんなA級4バカが一角、アホの紅一点がいろいろと頑張るお話＿＿＿
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作者名：白黒 | 作成日時：2023年11月24日 21時
