村山良樹 ページ5
『うーわ、治安悪ｯ』
察しのいい人なら私が今どこに居るのか分かったでしょう
はい、鬼邪高校でーす
『誰が行くかよ』とか言っておきながら居るってゆーねハハ
ちなみに今は放課後。学校はご都合s
だってさ？しょうがないじゃん？
スクバん中にいろいろ入ってんだよ。運動着とか水筒とか……学生証とか！
でもさ〜、これは流石に…入るの躊躇うっしょ
まあ悩んでても進展なんざしないんで…
『…行くか』
──
って感じで来たはいーけど…やっぱ来なけりゃよかったなぁ…
皆さんめっちゃガン垂れていらっしゃる…(？)
襲ってはこないけど今にも襲ってきそ〜
…あれ
『……村山
「あぁ！？」
うおぉい…ナンスカ
急にくるじゃん
「テメェ村山さんに何の用だ！！」
『スクバ「待て、村山さんはいるけど…あの人りょうきって名前だったか？」…』
「おいお前…………あの女どこに行きやがった！？」
お話しに集中しているようだったので、私は静かにその場を後にした
ホントは遮られたのがイラッときただけですけど
“村山
Aちゃん天才♪
そんなことを思いながら、私は放送室に入った
ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ
《村山
私放送室にいるんで来てくださーい》
『…これでよしっ』
〔この女、変なところで臆病で、変なところで勇敢…否、無謀である〕
(そして変な達成感を感じている)
「テメェふざけんなよ！！？」
「村山さんに喧嘩売ってんのか！？ああん！？」
放送が終わると同時に、鬼邪高校の生徒と思われるヤツらが乱入してきた
『いや…だから、スクバ返して「はいはいどけどけお前ら〜」…』
…そう言って放送室に入ってきたのは、青いバンダナを頭に巻いた男だった
遮られることに関してはツッコまないよ。うん
このタイミングで来たってことは…
『えーと……村山
「…鬼邪高に女子生徒なんていたっけ？……まいいや」
ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ
《さっき俺のこと名指しした女ー、行くの面倒くさいからお前が来てー》
………what?
…え、もう来てるじゃん
「鬼邪高に一人で来る女とか、面白い以外に感想出てこねーじゃん」→←鬼邪高校
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作者名：白黒 | 作成日時：2022年9月21日 21時
