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あくる日、私は秀明の授業が始まる前に特別クラスに向かった
ドアを開ければ、そこには小塚がいた
若武も上杉も黒木も、立花もいない。いるのは小塚だけ
まあでも、若武に「授業が始まる前に特別クラスに集合」って言われたから多分皆来る。立花が行くって言ったからな
1番早いのは小塚だろうと踏んで、いつもより早く来た
「A、今日は早いね。どうしたの?」
『立花に言ってくれた?』
「ちゃんと言ったよ。成分表がドイツ語だったこと、皆立花に期待してること、Aがドイツ語ムリだってこと」
『お、サンキュー』
「電話越しだったから不確かだけど、ドイツ語わからないっぽかったから、ちゃんと教えてあげてね」
『おーよ』
*
それから5分後ぐれーに上杉が来て心配されて、黒木が来て目を見開かれて、若武が来て驚かれた
お前ら失礼すぎな??
確かに私いっつも来んのおせーけど
しばらくしたら立花が来た
いつもよりパンパンなバッグを抱えて
「成分表を見せて」
1番近かった上杉が立花の前に本を出し、真ん中辺りのページを開いた
「ここだ」
立花の表情がみるみる困惑に変わっていく
見てる分にはちょっと面白いな←
立花は椅子に座ってバッグから辞書を出した
パンパンだった理由それか
私は立花の横に立ち、ドイツ語の読み解き方の簡単なアドバイスをした
『そこちげぇ。ÖじゃなくつOな。珍しい“ドイツ語の文字”に縛られすぎ』
「あ、ホントだ!……あれ?倉沢さんってドイツ語わからないんじゃなかったっけ」
『ア』
そーいやそーいう設定だったな……スッポ抜けてた……
上杉から、「ちょっと演技上手いと思ったらすぐボロ出しやがって……!」っていう念がすっげ〜送られてくる
ごめんて
てか立花って私のこと倉沢さん呼びだったんだ。慣れてねぇから鳥肌立った
今私のこと焼いたらすごく美味しい
「おい、まだかよ」
「だまれよ」
『お前今の言葉復唱してみろ』
「立花だって一生懸命やってるだろ」
「待てないんなら、外に出てれば?」
立花が解読してる時に若武が爆弾投下
そんな若武を皆で集中砲火。されても文句は言えないと思う
まぁ申し訳ないとは思ってるっぽいけど
「俺、短気だからさ。……ごめんな」
『若武若武、私お前より短気』
「A、ちょっと黙ろうか」
『?……なんか、ごめんなさい』
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白黒(プロフ) - 了解しました!ありがとうございます! (7月2日 22時) (レス) id: a08a6f0323 (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 白黒さん» ありがとうございまぁぁぁーーふとっても嬉しい!恋愛はお任せします!! (7月2日 16時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - さまーさん» それでもよろしいでしょうか?長文失礼しました🙇 (7月2日 12時) (レス) id: a08a6f0323 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - さまーさん» KZメンバーが夢主を好きだというのは少し考えていたのですが、あくまでこの小説(原作)のヒロインはアーヤなのであまり描写が出ないというのと、表現がふわっとして恐らく恋愛描写がわかりずらくなります。話数を重ねて段々と…という感じになると思います (7月2日 12時) (レス) id: a08a6f0323 (このIDを非表示/違反報告)
白黒(プロフ) - ありがとうございます!亀(に失礼)更新ですが続編つくります! (7月2日 12時) (レス) id: a08a6f0323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白黒 | 作成日時:2022年4月24日 19時