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数日前から
急に右脚の感覚が無くなることがあって、
よく
『おっとっと、、』
透明色に染まったその足を見て、
あぁ終わりが近づいてるなぁってぼんやり思う。
近くにあったベンチに腰掛けて
痛覚のない人形みたいにぶらぶらと両足を揺らす。
『…』
こんな状況になっても、
どこか他人事のようにしか思えなかった。
小島｢どした？こんなところに座って。｣
『…こじ。』
なんでこういう時に限って
Aぇのメンバーは独りにしてくれないんだろうね。
ミルクティー色した金髪が
ふわりと揺れる、綺麗な横顔。
じーっと見つめたら、
彼がいつもの顔して｢ん？｣って下唇を突き出す。
週５で会っているこの人たちと
お別れの日が来るなんて思いたくもないよね。
『イヤホン。壊れたんだって？』
小島｢せやねん！もう聞いてや！コードの部分ブチッ！って引きちぎれおってさぁー。マジ。悲しいのなんの。｣
『いる？』
小島｢ん？なにが｣
『うちのイヤホン。いる？』
小島｢え？｣
唐突な発言に、彼が目を丸くする。
『あ、でもこじは有線派かぁ。
ワイヤレスのイヤホンはいらないか。』
小島｢え、でもあれ大事なもんちゃうの…？｣
『んー、……買い換えよう思ってさ。音質良いやつに。』
どうせ誰も使わなくなるんだったら、
大好きなメンバーにあげたいなって、そう思ったの。
私にもうイヤホンは必要なかった。
彼らの声を、生活音を、
直接耳で聞いていたかったから。
『いらないなら大晴にあげようかなー。
カッコイイって褒めてくれてたし。』
小島｢っ！？いるいる！いります！！くれ！！｣
『くれって…笑 わかった。あげるね。』
私がこっちの世界に来て、
唯一自分の意思で買ったものかもしれない。
それが信頼の置けるこじけんの手に渡るのなら
こんなに嬉しいことはないよ。
踵をトントン鳴らして足の感触を確かめる。
うん、大丈夫。歩けそうだ。
『ほんなら！楽屋行こーぜ〜！
ブチ切れたイヤホンも見たいし！！笑』
小島｢ほんま！！カンッカンやで！
まだ使って2年しか経ってへんのに！｣
『えぇ？笑そういやそれ、どこで買ったん？』
小島｢百均。｣
『あー…そら、…うん、笑』
小島｢百均侮れんで？
せっかく まっさんに買ってもろたのに｣
『買わせたんだ笑』
小島｢カゴん中放り込んだら気付かんかって｣
『ふは笑 まぁくんらしいや笑』
少しくらい忘れ物させてよ。ね。
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白うさぎ(プロフ) - 桜歩さん» 桜歩様*° コメント遅くなりすみません、最後までお読み頂きありがとうございました🙌楽しんでいただけたようで何よりです◎本作を読んだ方にオススメしたい加藤さん著書は、処女作｢ピンクとグレー｣と短編集｢傘をもたない蟻たちは｣です！ぜひぜひ✨ (4月12日 17時) (
レス) id: 7854479347 (このIDを非表示/違反報告)
桜歩(プロフ) - 一気読みしたのですがとても面白くてほたるが消えてしまってからぼろ泣きしてました😭 私は加藤君については全然知らなかったのですが、この作品を読んでかNEWSの中で一番好きになりました！！よければ加藤君の小説でおすすめ教えてほしいです😖のおすすめ (3月20日 23時) (レス) @page30 id: 51550fe168 (このIDを非表示/違反報告)
白うさぎ(プロフ) - かつみさん» コメント気付かずお返事遅くなりすみません💦ありがとうございます♥よくご存知で！紫耀くんのお家に廉くんと行くシーンがありました！覚えてらっしゃる方がいるとは恐縮です😖末規リクエスト承知しました🙆♀️ (8月24日 23時) (レス) id: 0221c59172 (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - そういえば改定されてから廉くんの家？紫耀くんの家？に行くシーン無くなりました？勘違いだったらすみません (8月3日 6時) (レス) @page28 id: 7ed3874fad (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - 正門くん誠也くんと甘々な感じがいいです！ (2022年12月15日 12時) (レス) @page28 id: 7ed3874fad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白うさぎ | 作成日時：2022年10月23日 15時
