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あまりに甘ったるくて、
優しくて、
こんな幸せな事を、世の中の女の子たちは……。
やっと経験出来た達成感と
愛されるということへの好奇心と
満たされたという充実感で
いっぱいいっぱいだった。
ベッドで何度も何度も繰り返されるその行為に
喜びを感じ始めた私は
深い沼にハマりだしているのかもしれない。
「…ん。」
大橋「んは。笑 そんな顔せんといて」
「や、だって……」
大橋「ごめんなあ…無理やりやったな……
俺、全部分かってたつもりやのに、止められへんかった」
「…びっくりした」
大橋「…せやなあ。ごめんなあ。」
「んーん、きもちかったから、よかった
あんなこと…世間のカップルはしてるんだね…」
大橋「ふふ、せやなあ?……どうする?もっかいする?」
「和くん…ずるい」
大橋「俺からしたら、Aのほうがずるいねんけど?」
「なーんでよ」
大橋「こんな可愛いのに、なーんも経験なくて、
俺以外の温度も形も知らんねんで?
なのにさあ……」
「…和くん?」
大橋「なあに?」
「…初めて貰ってくれてありがとう」
大橋「…かわい。初めてくれてありがとなあ」
『これからも、俺だけしか知らんでええねんで』
全てを忘れて、
このまま、幸せな時間だけが、
彼と……和くんと……
ずーっと続けばいいのに
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作者名:m | 作成日時:2021年1月16日 3時