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どのくらい時間が経ったんだろう



キミはスマホで何かやりとりをして

おもむろに椅子から立ち上がると

スマホの画面を見ながらこちらに向かって歩いて来る




スマホに落としていた目線をあげたキミと目があった

そして、私に

「あ、すいません」

と一言…


それから

ブツブツ言いながら

私の背後の本棚から本を探し見つけた本を抜き取り




……また、こちらを見て



「……?

あっ、えーーっと、大丈夫ですか?」





びっくりした私は

「あっ…はい!!
なんか脚が震えちゃって…」となんとも言えない返しをする……。



キミの顔が
一瞬動揺した様に見えたけど…





キミから出た言葉は


「よ、…よかったら、座りますか?」



その言葉に促され隣の隣の椅子に腰をおろした…




状況も自分の感情も飲み込めなくて

とにかく右半身が固まってる様な

熱い様な

でも指先は冷たくって




とにかく落ち着け!私…




横目でキミを見ると真剣な表情で何か書いている…


意外と綺麗な字



静かな図書館にキミが文字を書く音がしてる




そっと本のタイトルに、視線を向ける


『…歳時記?』

『…季語?』

『…俳句??』

(え?え??し、渋くない???)



その視線に気付いてか

「あのーーー、大丈夫ですか??」




全然大丈夫じゃないけど

「あ、はい!ちょっとジムでトレーニングしすぎちゃったかな…あはははは」


何言ってんだろ…私は



するとキミは

「あは!そっか!よかったです。なんか体調悪いのかと思って…すみません」

ってキラキラの笑顔になった





「いえ!とんでもないです。こちらこそすみませんでした」
と言って立ち上がろうとした時、



まだダメだった…



よろめいた私の腕を掴んでキミは、
また椅子に座らせ、大きな瞳を少し細めて


「無理しない方がいいですよ」




このままじゃ
泣いてしまうかもしれないから
早く立ち去りたいのだけど身体が言う事をききません。


誰か助けて……!!!!

8→←6



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設定タグ:千賀健永 , Kis-My-Ft2 , 舞祭組   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:m | 作成日時:2017年10月21日 17時

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