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朝と同じように雅紀の自転車の後ろに乗って
その背中にぎゅっと抱きついた
雅紀「〜〜〜〜♪」
雅紀から聞こえる鼻歌が
たまにハズれたりして
誤魔化すようにうひゃって笑う声が聞こえた
暗くなった夜道の風に
二人で吹かれながら家路に着く
一人で賑やかな雅紀に、淋しさなんて感じないから
学校行くのも帰るのも
私の大切な時間になっていた
A「雅紀……今日、雅紀んち寄ってっていい？」
雅紀「あ〜〜〜いいよ？俺もアレだし。」
A「アレ？」
雅紀「……いやっ？なんでもないっ！！」
ちゃんとチョコレートを渡したくって
家の前でバイバイってしたくなくて
自分ちと変わんないような雅紀んちに入った
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雅紀の部屋の中は、相変わらず物が散乱していて
ベッドの下からは、アノＤＶＤの角がチラリと見えて
見ちゃダメ……って思うのに
目はソコにくぎづけになる
雅紀「A……見たいの？ＤＶＤ。」
A「はっ！！？違うしっ！！！そんなトコあるから、つい目が……っ！！」
雅紀「ふぅ〜〜〜ん？新しいの調達したから、一緒に見る？」
A「新……しい？」
雅紀「そっ！……つっても翔ちゃんに借りたんだけどっ！」
ベッドの下じゃなく、別の所をガサゴソと探し出した雅紀
興味がない……わけじゃないけど
今日はそんなコト、シに来たんじゃないっ！！！
A「雅紀っ！あのね！？」
雅紀「なに？」
A「今朝、チョコ……無いって言ったんだけどね？」
雅紀「うん？」
ぎゅっと握ってたカバンの奥から
昨日作ったチョコレートを取り出した
A「……これ……上手に出来なかったんだけど……。」
雅紀「……へ？チョコ！？？作ったの？」
A「うん……。」
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作者名：四葉（よつば）
作成日時：2013年2月4日 22時
