気づいても、知らぬふりを

No.29 ページ29

you side


『うっわ！うまそー！！』


玲「だろ！」


得意げにそう言う玲於。


『玲於が凄いんじゃなくて、直人さんが凄いんでしょ？笑』


直人さんから教えてもらったって言ってたし。笑


玲「そうだけどさ…」


明らかにシュンとしてる玲於に笑ってしまいそうになる。


『でも、俺にも教えてくれてありがとう。』


そう言うと、耳を真っ赤にして、


玲「うん。」


と素っ気なく言った。


でも、照れてるって事は見てわかってしまう。笑


『さーて！食べよ！いただきまーす！』


玲「いただきます！」


私が食べ始めると、反応が気になるのか、じっと私を見てくる。


『うま！何これ！』


私の反応を見て、また得意げになる玲於。


玲「でしょ！」


私の反応を見て満足したのか玲於も食べ始める。


『俺ここの常連になるわ。』


玲「俺はもう常連です。」




負けず嫌いはずっと変わらなくて。


玲於にバレないように笑った。


玲「あ、今日直人さん店にいるって。」


『直人さんいるなら人多そうだね。』


玲「あー、確かに。いつもいっぱいかも。』


『じゃあ、パッと行ってパッと買うか！』



カレーを全て完食をして会計に向かう。


玲「俺出す。」


『いや、いいから。奢らせて。』


玲「え、でも…」


『おいしいカレーのお礼って事で。玲於には次奢ってもらう。』


玲「…うん。ありがと。」


『どういたしまして！』



会計を終わらせて、直人さんの店へと向かった。






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