気づいても、知らぬふりを

No.28 ページ28

you side

涼太との対談と撮影が終わって、楽屋に戻る。


『お疲れー。』


玲「お疲れ。」


先に終わっていた玲於が楽屋で待っていてくれてた。


涼「じゃあ、僕先に行くね！お疲れ様！」


『お疲れー。彼女と仲良くねー。』


涼「もちろん！じゃあね！」


涼太が出て行って、玲於と2人になった。



『で、どこ行く？』


玲「どっか行きたいとこある？」


『んー、とりあえず腹減った。』


玲「じゃあ、とりあえず飯行こう。何か食べたいものある？」


『特に。何でもいい。』


これが私の口癖。


何でもいい。


きっとめんどくさいんだろうな、こういうの。


玲「じゃあさ、この前直人さんに教えてもらった洋食食いに行く？めっちゃカレーうまかった！」


『いいね！行こう！』


意外とすんなり決まった行き先。


その後の事は後で考えればいいや。って思うあたり私ってマイペースなんだなって思う。








.


玲於に着いてきて到着した洋食屋さん。



事務所から近い、路地裏にあるひっそりとした、オシャレな場所だった。


『へぇー、こんなとこあったんだ！』


玲「俺も知らなかったけど、めっちゃうまくて1ヶ月くらいで3.4回来た。」


『そんなに！？じゃあ、俺カレーにする！』


玲「俺もー！」


2人でビーフカレーを選び、来るまでの間、次どこ行くかの話をする。


『最近服買ってないなー。』


玲「じゃあ、見に行く？」


『どっかいい店ある？』


玲「直人さんの店は？」


『あ、俺行ったことないかも！』


玲「じゃあ行くか！直人さんに連絡してみる。」


そう話をしているうちにカレーが運ばれてきた。








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