ホームレスを拾いました3

No.103 ページ3

玲於side


みんなして意味わかんない。


俺が元気が出るようにパーティをしてくれるのは正直嬉しい。



すごいご馳走が置いてあって、龍友くんが作ってくれたのかな。


急に目を隠されたり、電気を消されたり…





俺、誕生日だっけ、って勘違いしてしまうくらい。





隼の部屋に入った瞬間からするAの匂い…




この匂いを嗅いでると、近くにAがいるって錯覚さえしてしまう。



隼「玲於、いいよ、目開けて。」



そう言って離された手。




今まで暗かったから、目が少しおかしい




そして、前を見るとみんながこっちを見ている。




涼太くんが携帯を構えていて…




「…あれ、涼太くん…」





龍「玲於、うしろ！」



龍友くんに言われて後ろを見る



「……」


『玲於…』


「A…」


俺の前にAがいる。



これは幻覚なのか。



俺が会いたいってずっと思ってたから









でも幻覚でも幻でもいい




「A…A…」





俺はAに抱きついた。



久しぶりのAの匂い。


Aの温もり。



Aの声。



全てが愛おしくて、力強く抱きしめた。




もう俺から離れていかないで…




俺にはAがいないと生きていけないから






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