無愛想なキミ (ページ28)

今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:27,266 hit

No.27 涼太side ページ28

Aさんから連絡がきた。

内容を見ると酔ったから帰るとのこと。

涼「ねぇ、Aさんから連絡きたんだけどさ、酔ったからそのまま帰るって。」

隼「え？でも、Aさんのコートここにあるよ？」

玲「何かおかしくない？いくら酔ったとは言え、俺らに何か言ってくでしょ。言わなかったとしても、コートくらい取りに来るでしょ。」

涼「だよね。様子見に行く？」

そんな話をしていると、さっきも周りにいた、女4人組が来た。

か「涼太くーん！また一緒に飲もうよー！」

涼「いや、ちょっと…」

彩「玲於くん、飲もう！」

玲「いや、もうそろ帰る。」

か「ちょっとだけでいいからー！」

そう言われて、帰ると言ったが捕まってしまい、かれこれ30分以上も経ってしまった。

これはなかなか帰れないかなー。

隼「ごめん！！ホンットにごめん！俺らこれから約束あるの！時間もギリギリだから、帰る！ごめんね！」

いつも流されて、いつも何も言い返せない隼が珍しく女の子に言ってくれた。

か「えー！そうなの？言ってくれれば良かったのにー！何かごめんね！！」

さっきから帰るって言ってるのに。

帰らせてくれなかったのは誰ですかー。

って言いたいけど、さすがに言えない。

玲「って事で、帰るわ。」

涼「ごめんねー！」

そして立ち上がり、帰ろうとしたら、

彩「ねぇ！今度は私たちだけで、飲みに行かない？」

上目遣いで言ってくる彩未と言われる子。
他の男たちならメロメロなんだろうけど、僕と隼は苦笑い。玲於にいたっては、真顔。

涼「あー、」

玲「ごめん。そんなに仲良くないから無理かな。」

彩「え…」

か「飲み会で仲良くなればいいじゃーん！行こうよ！」

隼「うーん、じゃあいつかね！」

苦笑いしながら言う隼にびっくりした。

いつもこんな事言わないから。

そして、やっと抜け出せた。

涼「でも、結構時間も経ってるし、もう帰っちゃったかなー。」

玲「とりあえず探してみるしかないっしょ。」