No.24 ページ25
『でも、私お酒臭いし、やっぱり家帰るよ。』
龍「だーめ。次も行くよ!ほら。」
と腕を引っ張られて、外に出ようとする。
『待って、お会計!』
龍「ええって。俺からのプレゼント。」
店員さんが制服を紙袋に入れてくれていたので、それを持って外に出た。
手を引っ張られて連れて来られたのは、おしゃれな感じの美容室だった。
龍友さんが、店員さんに何かを話している間、私は椅子へ座らされ、シャンプーが始まった。
シャンプーが終わり、2人の店員さんに、髪の毛をセットされている間、目を閉じて今日の事を思い出していた。
(仲良くするなってことは、話すなって事だよね。せっかく仲良くなって飲み友達もできたのに。女って、好きな男が出来たら、変わるもんなんだな。)
頭の中で、色々考えていると
店員「はい、できましたよー!」
そう言われ目を開けると、明らかに変わっている自分の姿。
髪はいい感じにセットされ、程よく化粧もされていた。
『わあー…すごい。』
私もここまで変われるのかと、自分でも驚いた。
鏡越しに龍友さんが近寄ってくるのが見えた。
龍「ええやん。今までも可愛いけど、それ以上に綺麗になった。」
『…何か照れる。笑』
龍「笑ってた方がええよ。じゃあ、行こう。」
『え、お会計は?』
龍「そんな会計の事ばっか考えなくてええよ!笑」
『でも…』
龍「俺が勝手にした事やから。気にせんでええの!行くよ!」
『ありがとう!でも、今からどこに行くの?』
龍「メンさんの所、行く?」
『うーん、今日はやめとく。』
あそこに行ったら、涼太くん達に会いそうな気がして。
龍「じゃあ、適当にバーでも行くか!せっかく綺麗になったんやし!」
『うん!!』
こんなに男の人に優しくされたのは初めてで、少し戸惑ったけど、今日はお言葉に甘えることにした。
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はら - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年5月28日 8時) (レス) id: 3c3663544c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まあ | 作成日時:2018年5月28日 0時