少女の革命【あんスタ】 (ページ43)

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奏でよう41 ページ43

渉「などと意地悪をすると、本格的に北斗くんに殴られる気がするので・・・・
私の流儀ではありませんが、端的に説明しましょう！
先ほどガーデンテラスのそばで、とある老齢のご婦人に声をかけられましてね
その手紙を、北斗くんに手渡すように頼まれたのですよ」

北斗「いや、最初からそう言ってください
5秒で説明が済むじゃないですか
老齢のご婦人？近ごろ応援してくれる、電車の行き帰りで
よく会うご老人がただろうか・・・・・？」

渉「ええ、かなりお歳を召したかたでしたね、『DDD』の最中は
常に爆音が鳴り響いているせいか、グッタリしてしまったらしく
―――――私が丁重に、静かに休めるところへご案内しましたよ
北斗くんによろしく伝えてくれるよう頼まれました
ふふふ、北斗くんは、ご両親よりもむしろ祖母殿に似ているのですね・・・・・♪」

北斗「祖母だと？まさかこの手紙は、俺のおばあちゃんから？」

渉「ええ、私の数ある趣味のひとつ、俳諧の教室で
顔見知りになっておりましてね、私が北斗くんの知己であると承知の上で
手紙を託してくれたのでしょう、ついでに、たっぷり茶飲み話などに
付き合わされてしまいました、たいへん有意義な時間でしたよ
どれだけ齢を重ねようとも女性は魅力をいや増すばかりですね！」

本当にたのしかったんだろう、浮き浮きした態度だった

渉「北斗くんの幼いころの失敗談などを教えていただいたり、楽しく語らいました
いやぁ、是非ともまたお話がしたい！見てください、メアドも交換しました・・・・☆」

北斗「ひとのおばあちゃんと、勝手に仲良くなるな」

渉「ふふふ、ヤキモチは見苦しいですよ？
ともあれ、用件は以上です！私も大事なお手紙を読むのを邪魔するほど
無粋ではありませんので、このへんで失礼しましょうっ♪
北斗くん、あなたに幸あれ！さらばです！ふは～はっはっは☆」

北斗「高笑いしながら気球で去るな、あんたは怪盗か
何の意味があって、こんな無駄な演出を・・・・・？
しかし、手紙を届けてくれたことには感謝します・・・日々樹、部長」

渉「聞こえませんよ！感謝の気持ちを伝えたいなら
はっきりとシンプルにこう叫びなさい！『Amazing』と・・・・☆」

北斗「ふん、その単語だけは、死んでも口にしてやらん」

渉「あっはっは☆ようやくいつもの調子が戻ってきましたね
やはり北斗くんには笑顔が似合います！その調子でもっともっと、笑顔の花を咲き乱れさせなさい！
どんな薔薇よりも美しい、希望の花を・・・！Amazing☆」