少女の革命【あんスタ】 (ページ47)

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奏でよう45 ページ47

北斗「おばあちゃんからの手紙を読んで――――馬鹿な俺は、ようやくそれを理解したんだ」

渉「おぉ、あの手紙ですね！
さすがに失礼かと思って、文面は確認しなかったんですが
あの手紙には、いったい何て書いてあったんです？興味がありますねぇ・・・・☆」

北斗「短い手紙だった、部長が興味をもつほど特別な文面ではなかったぞ
些細な・・・・どこの家庭にもありふれた、祖母から孫へのメッセージだった
苦しいなら、頑張らなくてもいいと、誰かの言いなりになる必要はない
俺がしたいことをするべきだと、その結果がどうであれ、おばあちゃんは俺の味方だと」

北斗「そう、書いてあった、ついでに・・・・両親を呼び出して小言を並べた事などが
愚痴っぽく記してあったがな、俺のおばあちゃんは、アイドルでも歌手でも
女優でも何でもない、ただの一般人だ、転校生と、同じような」

本当に、聞こえないけど、北斗が会長に思いを伝えてるようにみえた

北斗「それでも、トップアイドルだった父や、大女優だった母は頭があがらない
ふつうの祖母で、どこでもいる平凡なひとで・・・・でも、俺は大好きだ
おばあちゃんが味方なら、俺は両親も生徒会長も怖くない
胸を張って戦える、生きていける、俺自身の人生を」

舞台は良く見えていて、北斗が『皇帝』に近づいて頭を下げていた

北斗「さらに幸運なことに、舞台と味方は既に俺の目の前に用意されていた
生徒会長――――あなたに従うことが俺の運命だったとしても、俺はそれに逆らおう
そう、決めた、おばあちゃんは、きっと喜んでくれる、両親は関係ない
将来も何もかも捨て去っていい、俺はこの場に、『Trickstar』として立ちたい」

北斗「好きなように、させてもらう、たとえ失敗しても、後悔しても
おばあちゃんは俺の味方だ、それだけで、前のめりになれる
振り向かず、迷わずに、前に進める、俺はあなたの敵になる、生徒会長
いや、最初から敵だった、甘言に惑わされ、道を見失っていたけれど、ようやく思い出せたから
俺も、『Trickstar』だ」

英智「・・・・・そうかい、残念だよ
僕は本当に君に期待していたんだけどね、評価していたのだけれど
そこまで覚悟を決めているなら仕方がない
容赦しないよ、北斗、君がせっかく得た夢も希望もなにもかも、踏み潰してあげよう」

北斗「そう容易く、踏み潰されはしない、いいや、踏み潰されても何度でも
雑草のように再び立ち上がる、それが『Trickstar』だ」