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心の底からのぞむもの。
それは、ミス・ブラックからの愛だった。
アルバスは、いくつ歳を重ねても何度この鏡の前に訪れても変わることは無かった。
本当に自分が心の底から望んだものはミス・ブラックだったのだと。
あの過ちの時間を、ミス・ブラックへの想いが侵食されてしまった時の過ちを。
決して彼が悪い訳では無い。その時、1番心が弱かったのがアルバス自身だったのだと分かっていた。
自ら命をたたないのは1種の償いである。
それに加え、アルバスがホグワーツで先生として魔法を教える立場になった時、瓜二つの少女が現れたこともきっかけだった。
組み分け帽子に名前が呼ばれ前の椅子に座るまでの流れは、あの日、初めて自分が少女に恋をした時と同じだった。
一目惚れだった。この人が自分の人生の道標だと心の底から思っていた。
先生になったアルバスはただ、前でその光景を眺めるしかなかった。
後ろ姿を見て恋に落ちた時のようではない。
その時、夜空のように深い瞳と目が合う。
薄い唇が綺麗に半円をつくる。
心臓が止まった。生き返ったのではないかと錯覚してしまう。
これは、私の罪なのだとアルバスは深く心に止める。
愛した人が、他の人を瞳に映すことを。
喉から手が出るほどに、今すぐに抱き寄せたい気持ちを抑えて見守らなければならない。
そして、この手で少女のバッドエンドを止めなければならないと。
1度目、少女は、ハッフルパフに入った。
スリザリンでは無いことを心の底から喜んだ。スリザリンが悪い訳では無い。
そして心優しい少年と一緒にいるようになった。いつも魔法動物の話を互いにしていた。そして彼が瞳に移す少女はかつての自分と同じだと悟った。やっと少女は幸せになれると思っていた。
そして時は経ち、2度目は孤児院だった。赤い瞳の少年と夜空の瞳の少女。
私が見張らなければならないと。忠告する。
その予言通り、少女はまたバッドエンドを迎える。
また、助けられなかったと。若くしてなくなる少女を。
そして、3度目。
少女はレイブンクローに袖を通した。
悪ガキと称される四人組といつも一緒にいた。楽しく笑う少女をとても安心してみていた。
でも、やっぱり結末は同じだった。
アルバスは何度も悔いた。あの時、無理やりにでも少女を自分のものにしていれば。自分が一瞬でも心を彼に奪われなければ、結末は変わっていたのだと。
あの日、Aがみぞの鏡で見た、ミス・ブラックの心の底の1番ののぞみを。
真っ白なドレスを着せることが出来たらどれだけ幸せだったのかと。
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ダリア(プロフ) - ここまで面白い作品久々に見ました😭続きがめためた楽しみです (2023年2月25日 21時) (
レス) id: d38c2ff012 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - クレィルってなってました。 突然すみません (2023年2月23日 22時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまびこ | 作成日時：2023年2月6日 12時
