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Aはハーマイオニーを連れてマグルが生活している区域へと歩く
「この道で大丈夫？」
ハーマイオニーは不安げな顔でAの後ろを着いていく。
それもそのはず、ずっと同じような道を30分程歩き続けているからだ。
『あぁ、ごめんね。もう少し』
木々の色や種類、景色も全く変わらず同じところをループしている気になってしまう。
終わりの見えない道ほど怖いものはない。
ハーマイオニーには平然を装うのは無理だった。
Aと一緒にいるからと言って楽しい気持ちになれなかったのだ。
『ハーマイオニー、そこ気をつけて。段差がある』
「へ？あ、ほんとだわ。ありがとう」
先程まではなかった段差に驚くより喜びが湧いてくる。
違う道なのだと安心できたからだ。
『ごめんね。ずっと同じような道なんだけど、ちゃんと着くから』
「ええ、ありがとう」
ハーマイオニーの安全を確認するように後ろを振り向くA。
その瞳は穏やかで、ハーマイオニーは見つめるだけでほんの少し気持ちが落ち着いた。
『ハーマイオニー』
もう一度Aが後ろを振り向く。
さっきと違うのは伸ばされた右手。
ハーマイオニーは首を傾げて戸惑う。
『もう少しだよ』
その言葉と共に、ハーマイオニーの左手がAの右手に包み込まれる。
優しく微笑む姿も相まって、ハーマイオニーの体感温度は上昇していく。
「えっと、」
『ハーマイオニー！1.2.3で飛んで！』
戸惑っているハーマイオニーを他所にAは駆け出した。手のひらは離れないように強く繋がっている。
『いくよ！1.2.3！！』
まだ先に道があるのに、どうして飛ぶのかハーマイオニーは検討つかなかったが言われた通りまいあがる。
「きゃぁぁぁぁ！！」
先程まで地面があったはずなのに、今や底なしの谷だ。
『ハーマイオニー！大丈夫！僕に掴まって！』
繋がっていた手のひらとは反対の手がハーマイオニーの腰に回る。Aの言葉を信じてギュッと目を瞑る。
生活音がハーマイオニーの耳に届く。
『ハーマイオニー？大丈夫だよ。そっと目を開けて』
固くつむっていた瞼を恐る恐る開けば、そこにはいつもの街並みが広がっていた。
「あれ、私いつの間に地面に足が着いて、」
『ずっと着いていたさ。』
『ほら、もう君の住んでる所へ来たよ』
ハーマイオニーはいまさっき自分に何が起きたのか全く分からなかったが、地面に足がついてるだけでホッとしていた。
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ダリア(プロフ) - ここまで面白い作品久々に見ました😭続きがめためた楽しみです (2023年2月25日 21時) (
レス) id: d38c2ff012 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - クレィルってなってました。 突然すみません (2023年2月23日 22時) (レス) @page16 id: fcb0ec653e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまびこ | 作成日時：2023年2月6日 12時
