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ハリーは思い詰めた顔をして大広間の朝食と向き合っていた。
「朝食しっかり食べないと」
心配したハーマイオニーがハリーに言う。
今日はクディッチの本番であり、ハリーの初試合でもあるため、緊張でご飯が喉に通らないのだ。
「何も食べたくないよ」
そう言ってかたくなに食べようとしないハリーにハーマイオニーは諦める。私がどうこう言っても無駄だと。
そんな中、大広間から1人の少年が急ぎ足で駆け込んできた。
Aだった。今日は珍しく遅いらしい。
大広間から、ハリーたちのいる場所へと走る姿に、ご飯中の生徒たちは釘付けになる。
朝から爽やかだと感心しているのだ。
急いできたのだろう。息を少しだけ切らしてハリーの隣へ座る。
『食べないの？』
何も乗っかっていないお皿を見てAは言う。
「食べれないんだよ」
ハリーが答える前にロンが答える。
『ロン、おはよう。そうなのか』
その話を聞いて、納得したのかAは自分のご飯を取り始める。
「ねぇ、Aからもいってあげて？」
『ハーマイオニーもおはよう。で、何言うんだい？』
「この後本番なのに、朝から何も食べないなんてダメだと思わない？」
Aはそこまでハリーが食べるか食べないかに興味はなかった。ハリーの好きにしたらいいし、ハリーが嫌なら無理に食べなければいいと思うからだ。
『いいんじゃないか？無理に食べてお腹を壊す方がダメだと思うな。』
「もう、」
ハーマイオニーはAが言えばハリーはご飯を食べてくれると見越していたのでその返しに少しガッカリする。
『でも、みんなが心配してる気持ちも分かる。だからハリースープだけでも飲んだらどうだ？』
そう言ってAはシェーマスの前にあるスープを取ってもらいハリーに渡す。
「でも、」
ハリーが飲み物も喉を通らないんだ、と言おうとした時Aがふしぎなこうどうにでる。
『今から、ハリーが成功する魔法をかけるから。僕が気持ちを込めてね。しっかり飲めば必ず大丈夫だ』
そう言って、杖を一振する。
なにか起きたか？と思うほど何も変わらなかった。
でもハリーは何故かその言葉を聞いた後にスープを飲み干したのだ。
『流石だね。今日はグリフィンドールの勝利だよ』
満面の笑みをハリーに向ける。ハリーはその笑顔を見てスープにかかった魔法よりAの笑顔が勝利を導くのだと思った。
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あずき(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！！！落ちとかって決まったりしてますか？ (2023年1月31日 0時) (
レス) @page31 id: 452ba847db (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - フォールさん» 私も大好きな小説なので気がつけばたくさん更新してしまいます笑頑張ります！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - 真昼さん» とても嬉しいです。ありがとうございます！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - この小説に出会えて良かったです！まだまだ序盤の方だけどとてもおもしろいです！どうか主様のペースで最後まで筆記し続けて頂けると幸いです！頑張ってください、応援してます！ (2023年1月28日 21時) (レス) @page13 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - この先、どうなっていくのか楽しみです！最後まで応援しています！！ (2023年1月28日 8時) (レス) id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまびこ | 作成日時：2023年1月27日 1時
