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ハリーはこれから巻き起こる出来事に胸を躍らせながら、あの日ダーズリー家から自身を連れていってくれたハグリッドとお別れする。
9と4分の3番線。その言葉を頼りに、これからの学校生活のために必要な荷物をカートに詰めて歩き出す。
そこでふと、視界に入る少年
あの時の。
またしても、混じり合うのはスカイブルーの瞳とエメラルドグリーンの瞳
さもこの出会いが偶然ではなく必然だと思わせるように絡みつく瞳
少しばかりその瞳に見惚れていれば少年が持っているものが自分とほぼ一緒なことに気づく
｢あ、あのさ！｣
上擦る声を抑えるように喋りかける。
｢9と4分の3番線って知ってる？｣
その質問に少年は優しく笑いかける。
『ほら、あそこをみてごらん』
その声が指す方向を見れば、赤毛の少年たちが壁の中へと吸い込まれていく
『ほら、口で説明するよりわかりやすい』
そう言って慣れたようにウィンクをする少年に顔を赤らめてしまう。
まだ、この時ハリーは彼が男なのか女のかを理解していなかった。
ただ浮世離れした美しさがそこにある。
絵本の中のお姫様のような王子様のようなその姿は品がある。
『行こう』
その言葉に誘われてハリーは魔法界へと足を運び入れる。
空いているコンパートメントを探せば一つだけあった。
｢一緒でも、いいの？｣
ハリーは友達という存在を持ったことがなかった。それ以前に同い年の子供と話すことなんてダドリー以外でそう滅多に居ない。
『もちろんさ』
おとぎ話の台詞のように感じてしまうのは少年の容姿のせいだとハリーは思った。
荷物を置いてコンパートメントに座る。そしてハリーは一息ついて自己紹介を始めようと口を開こうとすれば
｢ここ、座ってもいい？｣
新しい来客が来る。
さっきみた、赤毛の少年たちとそっくりな赤毛の子
そんな赤毛の少年は、ハリーを見たあとに少年を見る。髪色と同じように顔を真っ赤に染めあげる。
これが普通の人の反応であろうことはハリーでもわかった。
ハリーは赤毛の少年をここへ入れても大丈夫であったが
目の前に座る少年が大丈夫なのか心配で少し視線を向ける。
『あぁ、もちろんさ』
またさっきと同じように物語の台詞を紡ぐ
｢どこも空いてなくてさ、｣
よそよそしくハリーの隣に腰を落とす。
少しだけ無言の時間が続いた。だから、今だと思いハリーは口こうと思えば先に開いたのは赤毛の少年だった。
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あずき(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！！！落ちとかって決まったりしてますか？ (2023年1月31日 0時) (
レス) @page31 id: 452ba847db (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - フォールさん» 私も大好きな小説なので気がつけばたくさん更新してしまいます笑頑張ります！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - 真昼さん» とても嬉しいです。ありがとうございます！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - この小説に出会えて良かったです！まだまだ序盤の方だけどとてもおもしろいです！どうか主様のペースで最後まで筆記し続けて頂けると幸いです！頑張ってください、応援してます！ (2023年1月28日 21時) (レス) @page13 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - この先、どうなっていくのか楽しみです！最後まで応援しています！！ (2023年1月28日 8時) (レス) id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまびこ | 作成日時：2023年1月27日 1時
