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ハーマイオニーの心臓はこれでもかと破壊寸前だった。
列車の中で見た時から、彼のことが頭から離れなかった。
ハーマイオニーは本が好きだった。知らないことを知ることが好きだった。だから、昔から絵本なんて可愛いものではなく書物を読み漁っていた。
そんなハーマイオニーでも、おとぎ話が好きじゃない訳では無い。
隣で歩幅を合わせて歩いてくれる人を絵本の王子様として錯覚してしまうのはおかしいことではなかった。
だから今こうして彼と目をしっかりと合わせて歩くのは非常に困難な事だった。
素晴らしいほどに洗礼されたその瞳に自分が映っているのか思うと気が気ではなかった。
こんなくるくるパーマの私なんて、、その時ハーマイオニーは自分の容姿を少しだけ恥じいた
『可愛いね、その髪の毛』
彼はエスパーなのだろうか。ハーマイオニーが不安に思っていた要素をすぐさますくいあげた。
そのサラサラなミルクティーの髪の毛を触りながら
『僕もその髪型にしたいな』
飛びっきりの笑顔をハーマイオニーに向ける。
もう、ノックアウトだった。これをされて落ちない女の子はいないと言っていい。
今まで勉強と友達だったハーマイオニーの心に甘くて蕩けるような小さな芽が生えた。
そうしていれば、列は止まり女性の口から、ダンブルドア校長からのお言葉があると告げられる。
Aはダンブルドアという名前を知っていた。そりゃもちろんホグワーツの校長だからだ。
A自身、ダンブルドア校長となんて面識はない。
のに何故か、彼の紡ぐ言葉で心が暖かくなった。
Aはちっともその理由が分からなかった。
自身の奥底に眠る彼女の記憶が、その声を求めたからということを。
そうしているうちに組み分けが始まる。
｢アボット・ハンナ！｣
名前が呼ばれていく。
そして、ハーマイオニーの番が来た。
不安げな彼女の瞳をAの瞳が捕える。
彼女が前に出ようとした時、Aは自身の左手で彼女の右手を包み込む
『大丈夫だから、君はきっと素敵な寮に入れる』
そう言えば、今まで見た事のない満面の笑顔を向けられ少しAは戸惑ってしまった。
｢なれることなら、私はあなたと同じ寮がいいわ｣
そんなこと言われるとは思っていなかったAは、動揺を隠せなかった。
それが伝わったのか、ハーマイオニーは嬉しそうに微笑み足取りは軽く組み分け帽子へと進むのであった。
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あずき(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！！！落ちとかって決まったりしてますか？ (2023年1月31日 0時) (
レス) @page31 id: 452ba847db (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - フォールさん» 私も大好きな小説なので気がつけばたくさん更新してしまいます笑頑張ります！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
まるものぷ(プロフ) - 真昼さん» とても嬉しいです。ありがとうございます！ (2023年1月29日 21時) (レス) id: c6b5f1ed5f (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - この小説に出会えて良かったです！まだまだ序盤の方だけどとてもおもしろいです！どうか主様のペースで最後まで筆記し続けて頂けると幸いです！頑張ってください、応援してます！ (2023年1月28日 21時) (レス) @page13 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - この先、どうなっていくのか楽しみです！最後まで応援しています！！ (2023年1月28日 8時) (レス) id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やまびこ | 作成日時：2023年1月27日 1時
