40話【総悟13】 ページ42
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まぁ晋助が言いそうな事が思い浮かびすぎて目に涙を浮かべる。
それに困った男は躊躇いながらも背中を擦ってくれた。
「ありがどうございばず...」と涙声で返せば「お、おう。」と。
なんだこの人なかなかイケメンじゃないか、と思っていれば
「な、なんだ!?」
ガン、と蹴り破られた扉。
見えたのはマントを着けたスーパーマンでもなく、顔がアンパンのアイツでもなく、
片目に眼帯を着け相変わらず煙管を吸う、アイツであって。
「わああ、晋助ぇ!」
「...生きてたのかよ、バカ。」
「死ねば良かったってか!」
ふぅ、と吐き出された紫煙に隠れて表情はよく伺えないが、鋭い視線はよくわかる。
晋助の視線の先が私を襲撃した男の1人に向けられた、と私が分かった途端晋助は既に走り出していた。
怯んだ手下を下から上に斬り上げ、その勢いのまま後ろのもう1人も斬る。
そして斬りかかってきたリーダー格の男の攻撃を流し、そのまま峰打ちで斬り着けた。
その流れるような動きからは晋助がとても強いのだと改めて思い知らされた。
抵抗するので精一杯だった私とは差がありすぎる。
「....あ、りがとう、晋助...ちょっと怖かった。」
そう言うと晋助はフッと妖艶に笑う。
そしてまた煙管の紫煙を吐き出すと、
「―――...言ったろ、俺がテメーを護るって。」
......そんな男前の一言に心臓が早鐘を打ったのは不可抗力としたい。
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総悟13(低浮上)(プロフ) - ◆戦場の椿姫◆さん» コメントありがとうございます!読み返していただけるなんて嬉しいです!ありがとうございます(笑) (2017年8月22日 19時) (レス) id: 56f522caa1 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - ◆戦場の椿姫◆さん» ありがとうございます!!完結した作品を何度も読み返してくれるのは、作者側としては本当に嬉しいです!! (2017年8月18日 15時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
◆戦場の椿姫◆ - わぁぉ…凄くいい作品だネ♪ヤバイ…全部読み終わってもまた何回も読み返しちゃってる… (2017年8月18日 11時) (レス) id: 3e81e6a0f7 (このIDを非表示/違反報告)
総悟13(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!高杉カッコいいですよねー!こちらこそありがとうございます(笑) (2017年1月6日 19時) (レス) id: 467c9905a7 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - りんさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます!!!頑張って書いた甲斐があります! (2017年1月5日 10時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:殺し屋総悟13 x他2人 | 作者ホームページ:総悟13のホームページ?
作成日時:2016年12月12日 21時