【銀魂】総督さんと脱走少女【高杉晋助】

31話【堕天使】 ページ33

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「わかりやすい奴っスねAは」

「え？何が？」



「何かいいことあったんスか」とご飯を食べながら言うまた子ちゃん。「バレた？」と笑みを零せば「そりゃあまァ」と。

どうやら私はわかりやすく笑顔になっていたらしい。それはもう明らかに何かいいことがあったかのように。

･･･いいこと、確かにあった。「やっと晋助の言ってた意味がわかってさ。悩み事がなくなったの」と理由を伝えれば興味無さそうに「ふーん」と箸でご飯を口に運んだ。



「悩み事なくなるって凄い気持ちがいいよ。気分が楽になった」

「へー」

「こう･･･、なんだろうな･･･晋助は私のことをしっかり想ってくれてんだなぁって･･･実感した」

「･･････ん？」

「護ってやるよだって！ふふふ、護ってやるって言ってたよねぇそういえばねぇ」

「アンタらは･･･！」

「え？」

「カップルかァァアアア！」



また子ちゃんは立ち上がって突然叫びだした。こんなに取り乱すまた子ちゃんを見たことがないから驚いていると、ハァハァと息を切らしてもう一度席に着く。



「何、カップルって」

「想ってくれてたとか護ってやるとか！アンタらは付き合いたてのカップルか！」

「え、違うけど」

「それはわかってるっス！！そんなことはわかってんだよ！もう！」

「ね、ねぇ何を怒ってるのかサッパリわからないんだけど」



謎がまた一つ増えた一日だった。



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