【銀魂】総督さんと脱走少女【高杉晋助】

28話【総悟13】 ページ30

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「クッソォォォ...」


この前とは違う理由で晋助に怒りを覚える。
無防備、という言葉やドラ○エの防具という言葉で動揺するとは。


「あの...色々ヤバいかな｡」


このモヤモヤは何なのか。
そして今なぜ晋助に会いたくないのか。

...そして私はこう、何で簡単にフラグを建ててしまうのか。


「...A、居るか｡」


「.....居マセン」


「入るぞ」


「居ないって言ったのに!!」


遠慮なく入ってくる晋助には呆れる。
乙女の部屋にズカズカ入ってくるとか何事だ。

すると晋助は、部屋の隅にある椅子に腰かけた。
こちらを見つめる視線に、不覚だが鼓動が早くなる。


「...なァ｡」


「はッ、はいィィ!!」


「.....お前最近、俺を避けてねェか｡」


その質問に私はドキッとする。
...確かに、あの日から私は晋助を避けていた。

なぜって...何だか心臓がうるさくなる。
男の晋助ってどんなのだろう、と意識しそうになるからだ。


「いっやぁ別にぃ!?いつも通りだよアハハ！というわけだから出ていこう！」


「おもっくそ避けてんじゃねェか｡」


「まだ拗ねてんのか、地球のこと」と言われたが首を横に振る。
まぁそれもあるが、違う理由でもある。

だが流石にそれは言えない。
「晋助を見ると、なんかドキドキするんだ！」とか言ったらどんな目で見られるやら。


「...やー、あの、その...そう、晋助が私をどう思ってるのかって言うか...
地球に行かせてくれない訳ってなんだろうって考えてて！」


―――...実を言えばこの言葉で、晋助の意外な一面が見れたのだが。

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