【銀魂】総督さんと脱走少女【高杉晋助】

15話【堕天使】 ページ17

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「待て猫ォォオオ！」



私は今、全速力でダッシュしている。
いやそれは見たらわかるだろうが、兎に角ダッシュしている。
それにしても猫は速い。猫ってこんなに速く走れるんだ、と初めての発見。

･･･なんて呑気に考えている場合ではない。早く捕まえなくては。

万事屋に一週間置いてもらえることが決定し、色々とお手伝いをした。今日で居候させていただいてから三日である。
時々来る依頼がまさかのその一週間のうちに当たってしまい、私は手伝わされている。



「Aそっち捕まえろー！！」

「わっかりましたぁシロさん！」



シロさんが挟み撃ち。こちらへUターンした猫は私の方へ走ってくる。それをヒョイッと拾い上げ猫ちゃんは無事捕まえたのだった。



「いやー助かりました。よく戻ってきてくれたな、鬼次郎」

「お、鬼次郎･･･」

「じゃあこれ、依頼料です」



シロさんが受け取った茶封筒に入った依頼料。神楽ちゃんは「やったネ！給料が入ったアル！」と喜んでいる。
そうか、仕事がないと給料は入らないのか。それなら万事屋って殆ど収入が無いのでは･･･？



「私にはくれるんですか、給料」

「お前みたいな居候にはやんねーよ、馬鹿」

「えぇぇそんなぁ･･･！」



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