【銀魂】君の背中に体を預けて【高杉晋助】

後悔先に立たず ページ6

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ワイワイガヤガヤと、まぁ戦争中とは思えないほどにうるさい食事。
人一倍耳の良い私は、すべての音を拾ってしまうので、特に嫌だった。
かといって、離れる気にはならないが。



「おー、飲めよA」

「銀時.....本当に深酒やめなよ」

「なー、お前何で俺にはさんつけねーの？」

「信頼に値しないから？」

「あァ！？」



ぶつくさ言っている銀時は無視だ、無視。
それに、戦争中はキチンと銀時さんと呼んでいる。
今は少しでも、日常というものを味わいたいだけだ。

.....銀時さんなんて改めて呼んだら、絶対調子に乗るだろうし。



「にしても暗ェな。嫌だねー曇りは。明日は晴れてくれよー」

「...さっきまで好きとか言ってませんでした？"銀時さん"」

「お前ほどじゃねーよ、暗いから嫌いなだけだっつ......うぉっ、どうした？」



先程も言ったように、私は耳が良い。

それが戦ではよく役に立ってくれている。
後ろから来る敵の位置、どれくらいの距離、斬られそうな仲間の位置。

聴力が長けていれば色々なことに使える。
それに助けられたことも、何度かある。

なので



「.....ッ、総督！！」



風呂場から聞こえてきた刀の抜かれる鋭い音。
そして総督の声。
そして......総督が斬られるグロテスクな音さえも、容易に届いて。

桂さんに大広間に誘われた時に感じた人の気配を何故追わなかったのか。
それを走っている間、ずっと後悔していた。

暖かい人、暖かい陽射し→←呼ばれた名前

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