紫の着物、金色の煙管 ページ17
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「まぁどんな仲だろうが、今は巡回中だ。その犯人寄越して散れ」
「あ?お前市民が逮捕に貢献してやったんだぞ?少しはくれても良いんじゃねーか金とか」
「お前いっつも金だな!!...じゃあ貢献した礼にマヨネーズくれてやる」
「要らねーよ!!」
見たところ銀時さんと副長は仲が悪いようだ。
似た者同士だからか。
私も数年江戸に住んで、知り合いも居る。
だからか、性格が似てるなー、という人はそりゃ何人か見てきた。
でも銀時さんは......なんというか、どれにも当てはまらない。
でもいい人で......
人の良いところそれぞれを詰め合わせた人のようだ。
「銀時さん」
「あ?」
「お礼は......私からしますね。今度、万事屋銀ちゃん...行きますから」
行きましょう、副長。
声をかけ、歩き出す。
そして車の後ろに男を放り投げる。
苦い顔でついてきた副長は、運転席に渋々座った。
私が彼に運転をしてもらっているのは、私が壊滅的に運転が下手くそだという理由にあるのだが。
ブオオオン、と走り出した車。
こちらを目で追う銀時さん。
―――――路地裏に消えた、紫の着物。
(え......今の着物って....____高、す...)
そこまで考えると私は首をブンブンと振った。
きっと気のせいだ。紫の着物を着た人なんて、いくらでも居る。
ほら、あそこにも......____
「....ッ!?」
紫の着物の人、居たじゃないか。
そう安心したのも束の間。
その紫の着物の人は、紫煙を燻らせていて。
金色と紫を基調とした煙管を持ち、編み笠を被り、深い緑色の瞳で私を見つめて。
「A」
彼の口がそう、動いたように見えた。
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にゃご - 総悟13さん» いやいやいや、見に来てくれるのは嬉しいですがもう本当に駄作ですから。ちなみに今は「一目惚れ片想い」ってやつを書いてます。……駄作な上にテストがあるから更新出来ないという…… (2017年2月17日 21時) (レス) id: a66f0ad43b (このIDを非表示/違反報告)
総悟13(プロフ) - にゃごさん» コメントありがとうございます!本当ですか、嬉しい!足元にも及ばないだなんてそんな!!もしよろしければ作品見に行っても......? (2017年2月17日 21時) (レス) id: 467c9905a7 (このIDを非表示/違反報告)
にゃご - すごく面白かったです!高杉のキャラがしっかりとかかれていて、つい一気読みしてしまいました(笑)私なんか足元にも及ばない…… (2017年2月17日 21時) (レス) id: a66f0ad43b (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - 総悟13さん» 了解です!urlさえ入れれば誰の作品でも申請できるっぽいので…わざわざすみません! (2017年2月15日 17時) (レス) id: a7797251d7 (このIDを非表示/違反報告)
総悟13(プロフ) - 黒猫さん» ああ!!わざわざありがとうございます!はい、あってます!恐れ多いだなんて(笑)ありがとうございます! (2017年2月14日 16時) (レス) id: 467c9905a7 (このIDを非表示/違反報告)
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