47話【総悟13】 ページ49
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「イタタタタ！痛いですよ神威さん！？」
「............」
「...っ...！＿＿＿......神威さんッ！！離し、て......！？」
神威さんを止めようと踏ん張れば、神威さんがぐるりと振り返る。
そして、温かくて柔らかいなにかが、私のそれに押し付けられる。
思わず目を見開いてそれを見つめた。
「かむ、い......さ、...今の、」
「...キス？」
「な、で...そんな平然として......」
言おうとすれば、神威さんは私の腰をぐいっと引く。
結構あった距離は一瞬で縮まり、神威さんの顔が至近距離に。
いつもならただただテンパるだけだというのに、
＿＿＿今はなんだか、体が震える。
「......お前さ、いつまで俺を焦らす気？もう無理なんだけど」
「ちょ、ゃ、神威さん...」
「さっきなんかシンスケに抱き締められちゃってさ。昔からの俺の想いなんて無視？」
ふざけないでよ、といつもは聞かない男らしい声。
普通ならちょっとドキッとして、何が起きるのかにもドキドキするハズなのだ。
私だっていつもならそうだった。...けど。
強められる力に更に近づく顔と顔の距離。
――――もう、無理だと悟った。
「嫌＿＿＿ッ！！」
神威さんをドン、と突き飛ばす。
少しゆらゆらと揺れてから顔を上げる神威さんは、さながら獲物を求める獣のようだ。
けれどその獣の目は、獲物を視界に入れて...＿＿＿目を見開いた。
「......っ、...神威さ、ん......だって......私の想い...な、んッ...にも知らない......クセに...！」
「―――A...？」
「っ......嫌！来ないでください！！......神威さんなんて、...自己中な神威さんなんて大嫌い！！」
私に伸ばされた神威さんの手をパシッと払う。
......やってしまったと私は目を見開いた。
神威さんも呆然としている。
――――......言って、しまった。思ってもいないことを。
「ぁ、...神威さ、............ごめ、なさ......ッ」
私はジリジリと後退り、そして駆け出す。
頬に伝う涙は、風で乾いていった。
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総悟13(プロフ) - 月さん» コメントありがとうございます！！そう言ってもらえてとても嬉しいです...！！はい〜、頑張ります！ (2017年5月1日 15時) (
レス) id: 56f522caa1 (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - うわ！続きがよみたいです！夢主ちゃんのキャラといい、神威君の対応といい、最高ですね！めちゃおもろいです。がんばって下さい！ (2017年5月1日 0時) (レス) id: 7f443a3c7f (このIDを非表示/違反報告)
総悟13(プロフ) - カナさん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです〜！はい、頑張っていきます！！ (2017年4月30日 19時) (レス) id: 56f522caa1 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - すごくおもしろいです！頑張って下さい (2017年4月30日 19時) (レス) id: 288bd84f14 (このIDを非表示/違反報告)
神鬼*con(プロフ) - 堕天使さん» 乗っちゃって下さい！！！笑笑いえいえ！お二方はとーってもすごい文才の持ち主です！これからも頑張って下さい！！！応援してます！ (2017年4月30日 13時) (レス) id: 9c6dd41a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：総悟13&堕天使 x他2人 | 作者ホームページ：総悟13のホームページ？
作成日時：2017年2月1日 17時
