【銀魂3z】押してダメでも押してみる【神威】

46話【堕天使】 ページ48

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「見ればわかんだろ」

「うん･･･まぁ分かるけど。俺はどうしてそんなことをしてるのって聞いてる」

「テメェがそれを知る必要は無ェんじゃねェか」



何が何だかわからない。
ピリピリとした空気に戸惑うばかりの私。声で背後に神威さんが居ることだけはわかるが、何故此処に居るのか、何故怒っているのか、疑問しかない。

晋ちゃんの問いかけに対して「あるよ」と答えた神威さんの言葉が聞こえた後、こちらへ歩いてくる足音が聞こえる。



「取り敢えずAから離れてくれない？」



黙って私を解放した晋ちゃんは「女に告られたらしいが随分コイツのことを気にかけてるみてーだな」と漸く涼しい顔に表情がつく。先程から神威さんを挑発してばかりの晋ちゃん。一体何がしたいのか。



「お前、シンスケに言ったの？」

「･･･く、口が滑った的なアレですよ」

「その顔は嘘吐いてる時の顔だな」

「そ、そんなことないっスよぉ」



ヒューヒューとわざとらしく口笛を吹いたがその音は掠れ、冷ややかな視線が向けられた。神威さんからだけでは無く、晋ちゃんまでもが。
アハハ･･･と引き攣った笑みを浮かべると「･･･とっくにフッたよ」と告げた。



「えっ･･･」

「好きでも何でもないしね。第一俺のタイプじゃない。･･･それがどうかした？」



澄ました顔でそう言うと呆れたように笑った晋ちゃんが「ちんたらやってたら奪われっかも知れねェ事ァ覚えとけ」と言って反対方向へ歩いて行ってしまう。
神威さんは歩き去る晋ちゃんの背中から目線を私に移し「行くよ」と腕を引いた。



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