【銀魂3z】押してダメでも押してみる【神威】

45話【総悟13】 ページ47

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「で、何があったんだよ」



晋ちゃんは変わらず拳を握ったまま私に問う。
......うん、とりあえずその拳を降ろそうか。



「ん、とね......」

「"今日は傷付いてばっか"っつってたろ。お前も傷付くことに驚きだが」

「うっ......」



私はガクンと項垂れる。
晋ちゃんはそんな私の態度を見て流石に握っていた拳を普通に開いた。

そして1歩、私の方へ踏み出す。



「...神威になんかされたか」

「......いや、私がしてしまったというか...」

「ま、いつものことだがなァ。...で？」



晋ちゃんはポケットに手を突っ込んで聞いてくる。
...私のことに興味を持つ晋ちゃんなんて初めてだ。



「可愛い女の子に告白されてるところを見て、...勝手にショック受けちゃって」

「神威はOKしてたのか？」

「悩んではいたけど......」



多分OKすると思うよ、と苦笑い。

......神威さんという存在が居なくなった場合、私はどうしようか。
いっそ晋ちゃんに変えてしまおうかな。晋ちゃんのこと、普通に好きだし。



「ねぇ晋ちゃん」

「だから晋ちゃん呼びはやめ、............おい」

「ん？」

「ちょっと黙ってろ」



そう言って晋ちゃんは私を抱き締める。
がっしりとした腕と胸板に包まれてなんだか温かい。

＿＿＿＿＿＿じゃなくて！？



(し、しししししし晋ちゃんんんん！？)



何してるの、という意味で上を見上げるが相変わらず真顔だ。
一体何をしようというのか。......もしかして晋ちゃんは私のことが！？なんて色々考えていたその時。



「......なにしてんの、シンスケ」



私の肩がビクッと跳ねた。

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