【銀魂3z】押してダメでも押してみる【神威】

40話【堕天使】 ページ42

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そんな情報を耳に入れたのに見に行かない馬鹿はいないだろう。
屋上へと続く扉を少しだけ開けて辺りを見回せば確かに女の子と神威さんが立っている。関係無いのに心臓がバクバクだ。

そりゃぁ女の子は可愛いかもしれない。でも、私には勝らない。･･････と思いたい。ここからはよく顔が見えないので確認は出来ないが茶色の髪の毛が風に揺れ、漫画に出てきそうな光景である。



「神威くん」



恥ずかしそうにしながらも堂々と、ハッキリと名前を呼ぶ。我が高校では普段聞こえてこない綺麗な女性らしい声だ。

神威さんの顔はよく見える。いつものニッコリ笑顔です。イケメンであります。

･･････ふざけている場合じゃない。真剣にならなくては。もう一度言うが私は全く関係無い。部外者だ。



「私は貴方の事が･･････す、好きです」

「あ、そう」

「えっ？」

「で？」

「･･････で、ですか」



たった数秒前までは「私の神威さんに告白するんじゃなーい！」と乱入したかったのだが、あんなに興味が無さそうに返事をする神威さんを見たら「女の子が可哀想でしょ！！」と説教に行きたくなる。



「私と付き合ってください」

「･･････んー」

「そこは考えるんかい！！」

「「え」」

「え･･････あ、どうも」



結局大声でツッコミを入れるという形で乱入してしまった。



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