【銀魂3z】押してダメでも押してみる【神威】

31話【総悟13】 ページ33

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木の枝もとい聖剣エクスカリバーを折られ悲しむ私。
下駄箱で膝を折ってシクシクと泣いていれば、チャイムが鳴る。
あれれ、結構早く来たと思ったのにな！？

おかしいな、なんて思いながらダッシュで教室へ行く。
流石夜兎校というだけあって、強面な人しか居ない。
......のだが。


「おはよー！」

「おはようAちゃん」
「今日も朝から元気だなー」
「なにも変わらないねぇ」


挨拶すればクワッとした笑顔で答えてくれる。
手を振れば振り返してくれる。
笑えば一緒に笑ってくれる。
そう、私の素晴らしい友達である。

人を外見だけで判断してはいけないとはまさにこれ。
怖い容姿をした彼等にも栽培委員は居るし、飼育委員も居る。
要するに皆優しいのだ。


「ねぇねぇ皆聞いて！今日朝神威さんがさー！」
「ねぇちょっと、A居るかな」


私が黒板の前に立って、今日の朝の神威さんのことを話そうとすれば。
ガラリなんて音と共に、私の愛しい愛しい神威さんが顔を覗かせる。
パァァと花が舞ったように見える。ああ神威さん。

早くしてよ、と睨んでくるその姿もとてもカッコいい。
「はい！」なんて返事をしてダッシュで神威さんの元へ。

わざわざ呼び出してまで私に求めることはなんだろう。


「あのさ、教科書忘れたから貸してくんない？」
「......、......教科書、ですか！」

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