【銀魂3z】押してダメでも押してみる【神威】

28話【堕天使】 ページ30

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波乱の(？)文化祭を終え、次の日。
あれから神威さんとは一度も会っていないままなので、神威さん不足なうである。

そして家のドアの前でずっと外へ出るか出ないか悩んでいる私。謎の葛藤をかれこれ十分続けているのだ。
学校に行ってしまえば神威さんに会える。ただそれはいつもの流れ。もし、ここで学校に行かず休めば神威さんは家に訪問してきてくれる(かもしれない)。

そうなれば、普通に会う神威さんよりもレアリティ高めの神威さんに会えるのでは、なんて。



「でも来てくれる確証も無いしな･･･」



確実に会えるのは学校に行くというものだ。
･･･いや、レアリティよりもリアリティを大事にしよう。現実を見よう。どうせ、神威さんのことだから来てくれない。

ドアの手すりに手を掛けたその時、ピンポーンとチャイムが鳴る。驚いてドアスコープを覗けば真顔でチャイムを鳴らしまくる神威さん。

私は慌ててドアを開く。



「遅い。あとちょっと遅かったらドア破壊して殴りこもうかと思ったよ」

「神威さんが破壊せず理性を効かせて先にチャイムを鳴らしたことに驚いてます」

「やっぱ殴ろうか」

「やめてください」



「それにしても･･･何しに訪問を･･･！？」と恐る恐る聞けば、「迎えに来た」と一言呟いた。

･･･神威さんが、迎えに来た･･･！？



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