【銀魂3z】押してダメでも押してみる【神威】

20話【堕天使】 ページ22

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「え、待って変態呼びやめてよ神楽ちゃん」

「何でここにいるアルカ？うわ、馬鹿兄貴も連れてるし。馬鹿同士仲良くお化け屋敷か気持ち悪い。取り敢えず早く校舎から出てけヨ」

「神威さん。貴方の妹こんなに辛辣でしたっけ？」

「知らない。早く先進むぞ」



神楽ちゃんは私のことをいつからか変態と呼ぶようになった。
私の何処に変態要素があるのか、徹底的に討論でもしたいところだが、今は神威さんとのドキドキお化け屋敷デートを楽しんでいるところなのでそれはまたの機会にしておこう。

「待てヨ。先に進むのは私が許さないアル」と両手を広げて私達の前に立ちはだかる神楽ちゃん。



「や･･･神楽ちゃんあのね。私達終わったら貰えるクッキーを楽しみにお化け屋敷に入ってるわけだから、通らせて欲しいなぁ」

「クッキーは姉御が焼いたやつアルヨ」

「姉御？姉御って呼ばれるくらいだから相当美味しいんだろうねぇそのクッキー」

「･･････」



神楽ちゃんは少し黙り込むと顎に手を当てる。その隙に進んでしまおうと思い一歩を踏み出せばその足を思い切り踏まれて「っあァアアア！」と悶える。



「･･･ムカつくから通っていいアルヨ。クッキー、絶対完食しろヨ」

「お、優しいねぇ神楽ちゃん。行きましょう、神威さ･･･ってもう行ってる！！」



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