【銀魂3z】押してダメでも押してみる【神威】

16話【堕天使】 ページ18

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自分でアタックする分には何も問題ない。
とことんアタックして、とことん殴られて。
その時間が心地よかったりする私であるが、相手からの要求には応えられないのだ。

そりゃぁ応えて晴れて恋仲に･･･なんて事があるならばすぐにでも応えてあげたいのだが、何せ恥ずかしい。

恋愛経験皆無の私が神威さんに恋したのはもういつからかわからない程昔で、それはそれは自然に、普通に好きになっていた。

･･･神威さんのこと、傷付けちゃったかなぁ。

折角手を差し伸べてくれたのに、全速力で逃げてしまうなんて。
あぁ、私の馬鹿。あんなチャンスもう二度と無い筈なのに。

もう暫く時間は経つというのに全く熱が引かない顔。これは自分から冷やしに行かないとダメなのだろうか。



「トイレ･･･トイレ･･･」



慣れない校舎をフラフラと歩いてトイレを探す。
きっと冷えきった水が出てくるだろうから、顔を濡らして熱を引かせよう。

"「･･････手、繋ぐから」"



「ぬォォオオオ！！」



隣にあった白い壁に頭を打ち付ける。ドンドンと大きな音を響かせながら校舎を壊す勢いで。
額はじんじんと痛み、ダラダラと血が流れる。

廊下を歩いていた人達は私の方に視線を向けてざわざわとし始めた。



「(かっこいい･･･)」



打ち付けるのを止めて、冷静になりながら考える。
やはり神威さんはカッコよすぎだ。



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