【銀魂3z】押してダメでも押してみる【神威】

14話【堕天使】 ページ16

.



「わーイケメンセンセーまた会ったねー」

「お前は･･･さっきのお転婆ヤンキー娘！」

「あっははそれ程でも」

「褒めてねーよ！」



神威さんが指を差した方向に視線を向けると眼鏡を掛けていないイケメンセンセーが怠そうに歩いていた。晋ちゃんは関わりたくないのか逃げようとする。なので彼の大きな手をギュッと握り締めた。

イケメンセンセーはそれを見て「あ、お前らデキてんの」とニヤニヤし始める。



「デキてる？何がですか？」

「デキてねーよ」

「晋ちゃんデキてるって何がデキてる？」

「デキてるデキてる言ってんじゃねェ口閉じろ」

「晋ちゃんだって言ってるじゃんかァ！」



神威さんはどんどん不機嫌になっていくし、イケメンセンセーはニヤニヤと言うよりニマニマとだらしない笑みを浮かべるし、晋ちゃんは私のてを振り解こうとするし。

私だけこの状況についていけていない。



「はー･･･青春してるなお前ら。俺も学生に戻りてェわ」

「晋ちゃん、晋ちゃん、青春って何？美味しいの？」

「お前そんな馬鹿だったか？」

「A、」



誰かが私の名前を呼んだ。
妙に聞き覚えのある、聞き慣れている、私の大好きな人の声。
驚いて声の主の方を見ると、神威さんは私の腕を引く。



「ちょ、神威さん！？」



わからずそのままついて行けば、耳に入ったのは「やー･･･やっぱ青春してんな」というイケメンセンセーの声だった。



.

15話【総悟13】→←13話【総悟13】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す