grtnと愉快な仲間たち-8 ページ19
「お前には人の心っちゅうもんは無いんか……」
「いやぁ、ロボロさんには言われたくないですよぉ。あーでも、前にそれで本人が知らないところで三角関係に入れられて泥沼になった時には流石に悪いと思いましたね。最終的には二人が結託して」
「この話はやめようぜ！！」
ゾムが大音量で叫んでほぼ全員が頷いた。稀に見るくらいの大音量であり、動きが一致した瞬間だった。
「それで、どうする？」
「どうするも何も……何だろ、何をすれば良い？」
俺が呟けば、いつのまにか耳あてを外されているひとらんらんが首を傾ける。
エーミールが思わずと言った風に漏らした。
「うーん、私はチーノさんのようにサブカルチャー的なものを読んでいないので分かりませんが……よくあるのはライバルが現れる、とかですかね」
「あー……」
成る程、と何人かが頷く。いわゆる恋のライバルというやつだ。
コネシマが頷く。
「もしそうだとするなら、焚き付けるのはグルッペンやろな。トントンの言葉からして身を引きかねんやろし」
「確かに。でもライバルってどうすればいいんでしょう」
「チーノの言ったみたいに、誰か知らない人がトントンさんに告白しようとしているっていう噂を流す、とかはどうっすかね」
「いや無理じゃね？」
「俺もそう思うわ」
ロボロが顎に指を当てる。
「グルッペンとトントンの信頼関係自体は本物やろ。そんなぽっと出の人間がしゃしゃり出てきたって受けるとは思えんわ」
「恋は盲目っていいますし、案外どうにかなるかもしれませんよ？」
「うーん……」
「グルッペンが今すぐにでも告白せんと不味い、ってなるくらいのライバルが必要なんやろ、要は」
コネシマがそう言ったところで、ゾムがぽつりと呟いた。
「でも、トントンが一番仲良くしてるのって俺らくらい……」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
しん、と沈黙が落ちた。
全員がさっと自分以外の人間を見回す。
痛い程の静寂。誰もが動かず、他人の一挙一動を観察し、戦場のように張り詰めた空気。
誰かがごくりと喉を鳴らせば、大先生がすうと息を吸い──真顔で手を挙げた。
「僕、両方から相談されてるんで流石に無理ですね」
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もちもち(プロフ) - リンゴリンさん» コメントありがとうございます。投稿滞ってて申し訳ねえです、はい。面白いなら何よりです。ありがとうございます、頑張りますー！ (2020年4月14日 15時) (
レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴリン - utchi面白いです！chi受け最高です！！これからも、がんばってください！Ｏ(≧∇≦)Ｏ (2020年4月13日 21時) (レス) id: 6776d558db (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - ぽっぽさん» やったぜコメントありがとうございます。めんつゆ君は良いぞ……詐欺師組は良いぞ……完全に私得なだけの物語しか置いてないので喜んでもらえたなら嬉しいです。これからもよろしくお願いしますー！ (2020年3月17日 11時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
ぽっぽ(プロフ) - Oh....めちゃ好きです...私得やあ....(めんつゆ君推し) (2020年3月17日 7時) (レス) id: 7f95ff817f (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - まうるもちさん» あ、コメントまたありがとうございますー！語彙力と無駄がない表現だけが取り柄ですので(｀・∀・´ )情緒とは(ゲンドウポーズ)。コメントありがてえありがてえ、これからもよければよろしくお願いしますですー。 (2020年3月15日 11時) (レス) id: cd13c32878 (このIDを非表示/違反報告)
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