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「僕たち三人で火薬委員会をやってるんです」

伊助が言う。私は勢いよく振り返って久々知先輩を見た。

『三人でですか? この火薬庫を!』

「まあね。人手は足りていない」

久々知先輩も思わず苦笑いだ。こんな寒いところで三人は大変だ。冬とかどうするんだろう。この委員会も候補に入れておかないと。

「それじゃあ案内するよ」

久々知先輩に連れられて奥に入って行く。狭いから一緒に行くことができない学級委員長委員会のみんなは入り口の方で駄弁っている。すごく暇そうだ。

「緊張してる?」

後ろを振り返っていた私を見て久々知先輩は話しかけてくれる。凄く真面目そうな先輩だけど、雑談とかするんだ。意外。

『…………かなり』

狭いからね。嫌でも距離が近くなるんですよ。この先輩からは火薬の匂いを超えて、少しだけど豆乳の匂いがする。何故豆乳。私の鼻がおかしいのかな。

「どうして男が苦手なのか、聞いてもいいかな?」

『……別に、大した理由は無いんです。物心ついた時から、周りは女の子ばかりで。慣れていないせいか、つい緊張してしまうんです』

「なるほどね。でも、こうやって話せているなら、少しは慣れてきたんじゃないかな。ゆっくりで、大丈夫だと思うよ」

久々知先輩はとても優しかった。穏やかな口調が私の緊張を解いていく。

「そう言えば、Aは火器が得意か? 火種を持ち歩いたりとかは…………」

「いえ、実を言うと、そんなに得意ではありません」

成績トップじゃないと入れないとか? 見るからに先輩頭良さそうだもん。
私の予想に反して久々知先輩はほっと息をついた。

「それならいいんだ。火種を持ち歩いていると急に爆発したりして危ないからね。むしろその方がいい」

『だから、三木エ門は火薬委員会じゃないんですね』

「そのとおり」

なるほど。だから会計委員会で必死に計算している訳だ。三木エ門に聞いた時少し不思議だったんだよね。

ていうか、今のところ委員会活動に関する話があまり無いんだけど。三郎次と伊助がせっせと仕事をしている中でこうやって話すのは少し申し訳ないなぁ。ただ、さっき仕事内容は聞いてしまったし、火薬庫に入るのも初めでではないから時間を持て余しているのかも。

▽→←委員会見学その四の段



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設定タグ:忍たま , RKRN , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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砂糖水 - (_;´꒳`;):_同じくぅぅぅぅ (2023年3月21日 21時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - 天女じゃない所は良き、ですがオリキャラとモブは無理だったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(((泣 (2023年3月4日 17時) (レス) @page12 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
まみむー(プロフ) - 初心者Mさん» 自分では仲のいい忍術学園しか想像出来ず、こうなりました笑 鼻血が出てますよ□ヾ(・∀・`o)フキフキ読んでくださってありがとうございます! (2021年3月17日 21時) (レス) id: bb04bdd80d (このIDを非表示/違反報告)
初心者M - 天女ものではない所が、好きです。(鼻血) (2021年3月17日 21時) (レス) id: 8867205e66 (このIDを非表示/違反報告)
まみむー(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさん、ありがとうごさいます!誰にも読んでもらえないと思っていたので凄く嬉しいです! (2021年3月17日 14時) (レス) id: bb04bdd80d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まみむー | 作成日時:2021年3月16日 12時

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