# 悪魔の手助け? ページ18
side : 監督生
「 え……… 」
「 あ、アイツが追い払ってくれたんだゾ!? 」
「 あ〜?アイツって誰だよ?? 」
A・ドーベルの特別授業、という名の拷問が終わってから来た食堂。
ここの学園の食堂はビュッフェ形式になってて、柄にもなく、グリムと一緒にはしゃぎながら食べ物を選んでいく。
グリムがあれもこれもと食べ物が置いてあるところを駆け回っていると、グリムは前をろくに見ていなかったのか、人とぶつかってしまった。
………しかも、それはガラの悪そうな先輩で。
エースやデュースがフォローしてくれてるが、もう既に先輩達はマジカルペンを手に握っていて。
喧嘩は免れないか……?そう思い身構えた瞬間、先輩達が一目散に逃げ出した。…え?なんで?
不思議すぎて先輩が見ていたであろうところをじっと見ると……そこには、悪魔ことA・ドーベルが。
その光景が更なる混乱を招く。………え?なんで?自分らを助けてくれたの?…いや、面倒事が嫌だからだよね……?
グリムと一緒に?を頭に浮かばせていると、ふ、と笑ってこちらに手を振る彼の姿。
……………それは、反則、でしょ。
「 ………ッ!?なに!? 」
「 オマエ、ボーッとしすぎなんだゾ!! 」
「 早く席に着こうぜ、監督生〜 」
「 あ、あそこが空いてそうだ。早く行くぞ。 」
急に頬を引っ張られた。……そんなにボーッとしてたかなぁ。
未だにヒリヒリしてる頬を撫でながら席に着き、昼食を摂り出す。…グリム、いい食べっぷりだね……
グリムの上手な食リポを聞きながら、それとなくエースとデュースと会話しながらご飯を食べていると、
勝手に横に座り出す、朝に自分達を騙した先輩と優しそうな先輩。
名前は、ケイト先輩とトレイ先輩らしく、ケイト先輩は「 マジカメ〜〜 」とずっと言っていた。…うん。
「 あ、そういやさっき大丈夫だった〜〜?絡まれてたでしょ? 」
「 ああ、そうだな。見たところ怪我は無さそうだが… 」
「 何もなかったっすよ?なんか逃げ出してどっか行ったし。 」
「 逃げ出す?…それはまたなんで…… 」
「 アイツが追い払ったんだゾ!! 」
そうしてグリムはA・ドーベルを指さす。
………いや、その、ありえねぇ。みたいな顔しないでください、先輩達。…ついでにエーデュース。
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れたら - 続きはありますか、?あったらぜひ読みたいです!更新待ってます (2022年3月31日 18時) (レス) id: 3a8e68ec4e (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 最高です。更新待ってます (2020年7月12日 0時) (レス) id: f19b0b021f (このIDを非表示/違反報告)
ココ - この小説とても好きです!更新楽しみにしてます。 (2020年6月4日 2時) (レス) id: 93e09ab845 (このIDを非表示/違反報告)
pokettoame(プロフ) - あーこれは……続きが気になります…… (2020年5月27日 12時) (レス) id: 2f9884d86e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ワンコ可愛いですよね!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年5月21日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千紗 | 作成日時:2020年5月13日 15時