# 波乱の大食堂? ページ17
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狸の躾を終えて僕が来たのは大食堂。
ご主人様とジャミルが今日はここで食べるらしく昨日、宴の時に絶対来いとご主人様に言われた。
うぅ〜ん、人が多い。
……人が多いところは苦手なんだよなぁ。神経張り詰めなきゃいけないから。
大食堂に入り、立ち止まってご主人様を探してキョロキョロしていると、離れた場所からブンブン手を振ってるご主人様を見つける。
ふふ、ご主人様はやっぱりご主人様だなぁ。
フワフワしながらご主人様のところへ行こうと足を動かすと、周りが見えていなかったのか…どうなのか。
赤と黒のリボンを腕にした上級生と思われる二人組にぶつかってしまった。
「 あ…、すいません。 」
「 あぁ〜痛てぇなぁ!!!どうしてくれんだよこれぇ!!!!!! 」
「 そうだそうだ!お前先輩にぶつかっておいてそれだけかぁ? 」
チッ、学園内じゃなければ…………
そう考えるが、あまりにも物騒だな、と思って思考を変える。コレは刺客相手じゃないんだ。
ここは、寛大にいこう。寛大に。
そうして僕は、出来る限りの笑顔を作って先輩達に話しかける。
「 ……そちらの、要求は? 」
………なんでか分からないけどめっちゃ逃げられた。
ヒッ!覚えてろよ!とか言って逃げられた。いや、覚えるも何も逃げてるのそっちじゃん。僕何もしてないのに。
まあ、いいや。早くご主人様とご飯食べたいし!
そうして、ご主人様がいる席へと行き、ジャミルの横に座る。
基本的に、ご主人様と僕ジャミルって言う席順。まあ、順当。って感じかな。
「 A!さっきは大丈夫だったか?何か絡まれてただろ?? 」
「 困ったことがあれば言ってくれ。面倒事は…遠慮しておきたいが、善処しよう。 」
「 …んー、大丈夫だよ?ご主人様。ジャミルもね、ありがと 」
「 そうか?なら良し!!! 」
…そんな話をしてると、少しザワザワとする大食堂。
また、何かあったの?そう思い視線を動かすとさっき絡んできた先輩と狸達の姿が。
あー、アレは狸達がイチャモンつけられたのかなぁ。そう思いながら見ていると、
バッチリさっきの先輩と目が合い、何故かその先輩達は逃げていった。……え?僕何にもしてなくない?
急に逃げ出した先輩達を見て不思議に思ったのかこちらを見る狸達。……手振っとこ。
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れたら - 続きはありますか、?あったらぜひ読みたいです!更新待ってます (2022年3月31日 18時) (レス) id: 3a8e68ec4e (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - 最高です。更新待ってます (2020年7月12日 0時) (レス) id: f19b0b021f (このIDを非表示/違反報告)
ココ - この小説とても好きです!更新楽しみにしてます。 (2020年6月4日 2時) (レス) id: 93e09ab845 (このIDを非表示/違反報告)
pokettoame(プロフ) - あーこれは……続きが気になります…… (2020年5月27日 12時) (レス) id: 2f9884d86e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ワンコ可愛いですよね!これからも無理せずに頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年5月21日 1時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千紗 | 作成日時:2020年5月13日 15時