私、煉獄さんに惚れられてたみたいです。【煉獄杏寿郎】

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『しのぶちゃん…煉獄さんの容態は…？？』









ベットで横たわっている煉獄さんを気にしながらしのぶちゃんに問いかける。








あの後、私は急いで蝶屋敷に煉獄さんを連れてきた。








なにも…体に異常がなかったらいいな。





それで、明後日くらいにはいつも通り煉獄さんに「おはよう！」って声をかけてもらえるはずだよ。





きっと...。








そう思いたかったのだが、しのぶちゃんの口からはこんな言葉が飛び出してきた。









「血鬼術のようなものがかけられていますね･･･」と。









『あぁ、やっぱりかぁ･･･』







ガックリと肩を落とす。


やはり血鬼術がかかっていたのか。







気になるのはどんな血鬼術なのか、ということ。






煉獄さんが無傷ってことは、鬼が死に際･･･苦し紛れにかけた血鬼術の可能性が高い...？







うーん…と唸っていると








「詳しいことはまだわかりませんが、わかり次第お伝えします」







しのぶちゃんが書類をチラッと見ながらそう言った。







こういうとき、本当にしのぶちゃんは頼りになる。
私が怪我した時も親切にしてくれたから、いつか恩返し出来たらいいな。







『ありがとう...！』








私がお礼を言うと、微笑みながら部屋を出ていくしのぶちゃん。









残った私は煉獄さんの傍に座る。









『煉獄さん･･･』







前お話したとき、一緒に甘味処に行く約束をしたのをしっかり覚えている。






煉獄さんはとても優しくて熱い方だ。
またお話したいな･･･








はやく目覚めますように･･･





そう願いながら私は煉獄さんの手をそっと握った。








すると、もぞもぞと動く布団。







『！！』








どうやら煉獄さんが目を覚ましたみたいだ。









『･･･煉獄さん！！大丈夫ですか！？』







目が覚めてよかった！と声をかけると、








「これは･･･Aさんに手を･･･握られているのか･･･？離したくない！ずっと握っていたい！」







煉獄さんは嬉しそうにそう言.........









･･････！？




驚きすぎて肩に力が入る。





煉獄さんってこんなキャラじゃないよ！？一体どういう...！？









「好きだ！Aさん！」







『えっ...！？！』







煉獄さんが私のことを･･･好き･･･？？？








煉獄さんの唐突な言葉に、Aは目を点にしたのだった。

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