検索窓
今日:11 hit、昨日:170 hit、合計:1,160,195 hit

57 ページ7

.


某ファミレス。1番広いソファ席に座る4人。


「それにしてもけーすけが皆んなを集めるなんて珍しーこともあるんだね」


まさかもう既にもう1年留年確定しちゃったのかな?と意地悪い笑みを浮かべてそう言うA。

その発言に残りの3人がゲラゲラと大きく笑い声をあげる。

「どんだけ場地ダブるんだよ」
「いやでも、彼奴パーと並ぶくらい頭悪ィからな〜…」


「逆になんでパーちんダブんなかったんだろ」
「それな」
「この前もパーちんさ…」

この場にいない林田の話で盛り上がっていると、奥から場地が歩いてくるのが見えた。


「あっ、けーすけー!こっちだよー!」
「オウ、待たせたか?」

「………場地、そいつ誰だ?」


場地の後ろに居たのは、見慣れない顔。


「ああ、みんなにコイツ紹介しようと思ってな」
「ほら、自己紹介しろよ」


場地がそう言い、後ろに居た人物を前へと出した。


「ま、松野千冬です。よろしくお願いします!」


少し緊張している様子でそう名乗った松野。
ふわふわの金髪が仔犬みたいだな、とAは思った。


「おー、でもなんでいきなり?」
「聞いてくれよ、此奴、俺に"虎"の字教えてくれたんだぜ!?」


空いていたマイキーの隣にどかりと座る場地。そして松野を自分の隣へと座らせた。


「え、待ってけーすけ。虎も書けなかったの?」
「オウ、他にも千冬が色々訂正してくれたお陰で無事手紙出せたんだワ」

良い奴だろ?と笑う場地だったが、残りの4人はげんなりした顔持ちである。


「…漢字ドリルやらせるか?」
「おー、良いけどそれなら言い出しっぺの三ツ谷が教えろよ」
「絶対やだ」


すると突然Aは松野を手を両手でぱしっと掴んだ。

「っうえ…!?」
「千冬くんだっけ。馬鹿圭介がほんとごめんね。馬鹿だけど良い奴だからこれからもよろしくお願いします…」


松野の手を握ったままぺこりと頭を下げるA。松野は突然のことに顔を赤らめながら口を開く。


「も、勿論っすよ。場地さん俺のこと助けてくれたし…場地さん、超カッケェっす。俺の方こそよろしくお願いします!」

A、場地の両方に頭を下げる忙しい松野。

「な、マイキー。千冬俺の隊に入れて良いだろ?」
「ん、いーよ」

「エ、そんな簡単にいいんスか!?」

マイキーはポテトをつまみながら頷く。


「?場地のこと助けてくれたんだろ?それに、場地からの頼みは断らねェよ」


こうして松野千冬は東京卍會、1番隊へと所属することになった。

58→←56



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (826 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2289人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まる(プロフ) - 律さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - YUKIさん» よかったです…!続編もよろしくお願いします。 (2022年4月10日 23時) (レス) id: da53087094 (このIDを非表示/違反報告)
- 90話が2つあります (2022年3月24日 14時) (レス) id: 9309c00326 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 見るのが初めてだったのでよかったです。 (2022年3月1日 17時) (レス) @page32 id: 4941e1735c (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 芹奈さん» 遅くなり申し訳ございません。ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたので良ければご確認ください。 (2022年2月3日 1時) (レス) @page16 id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まる | 作成日時:2021年9月21日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。