どろり。【東京卍リベンジャーズ】

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「…まあ、いいわ」

マイキーの目つきに負けたのか、輩共はいそいそとバイクに乗り込み去っていった。

「次またハマで流してンの見かけたら潰しちゃうからな〜！」
「オンナは輪姦す(まわす)からなァ！？」
「単車も全部燃やしちゃうからなー」
「オベンキョしとけ！」


ギャハハ、と下品な笑い声を残して集団で去っていった

「うわ〜、コワッ。サイテー」
「Aも怖がってるし…どーするよ？やっちまっう？」
「大丈夫だって〜！Aちゃんは俺が守ったげるし♡…でも場地の案にはさんせー」

あの人数なら瞬殺だろ、と羽宮が自信ありげに言う。

「やめとけ、もう行っちまった」
「俺バカだからどっちでもいいぞ」

「…全部原チャ乗ってるマイキーが悪い」

龍宮寺の一言に、一同は「間違いない！」と声を揃えた。


____


「みんなヌルいんだよなあ、あんな奴等やっちまえばいーのに」
「だよなァ。マイキーもドラケンとつるんでからだいぶ丸くなっちまったよ」
「あはは、俺なら問答無用でタコ殴りだよ」

Aの脳裏に以前羽宮がチンピラをタコ殴りにしているシーンが浮かんできた。あの時の一虎くんは怖かったな…と思う。

その時、マイキーが「アレ」と声を漏らした。
その声に反応したのは龍宮寺。

「どした？」
「ガス欠みたい…」


以前のフラグを無事回収したようだ。


「ウッソだろ？」
「あんだけ遠出するって言ったのに〜？」
「まじ計画性ねェなー、マイキーは」
「ガススタ行ってこいよ」
「俺ら、先海行ってるから」
「ねーけーすけ、早く行こうよー！」



「アレッ、これは一大事だなー」
「これは東卍の一大事だ！」

惚けたように、芝居がかった声でマイキーはそう言う。

「ハァ…？」
「いやいやいや、そりゃマイキー1人の…」

「俺1人の問題じゃねェ」

羽宮に被せるようにマイキーが続ける。

「つまり、ガススタに行く奴は…」

「…まさか、マイキー？」
「出たよ…」


「ジャンケンで決めよう！」

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