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「A、いこ?」
「うん!」
マイキーはAの手を取り、とある喫茶店へと向かっていた。
「あれ、まだこんだけ?」
「おー、場地と一虎はまだ来てねェよ」
龍宮寺がドアから入ってきたマイキーにそう言うと、マイキーは「ふうん」とだけ言い、 龍宮寺の後ろの席に座った。
「A、こっち来いよ」
「えー?なになに?」
ぽんぽん、と自身の隣の席を叩くマイキー。Aはそれに従い、マイキーの隣へと腰掛けた。
「これ、神サマから俺へのご褒美じゃね?」
マイキーの目の前には立派なチョコレートパフェが。
因みにこれは 龍宮寺が頼んだものである。
「わー!美味しそう。Aも食べたい!」
「おう、一緒に食べようぜ」
はい、とマイキーがスプーンをAに渡すと、キラキラしながらパフェのソフトクリームを掬いとった。
その時、ドアの鈴がカラリと鳴った。
足音2つ。場地と羽宮だ。
「わりー、遅れた!場地がチンピラに絡んでよぉ〜」
「お前、俺だけのせいにすんじゃねーよ」
2人は顔に擦り傷をつけながら入ってきた。
「うおー!!」
2人を遮るように歓声をあげたのは林田。
「なになに〜?」
羽宮が林田に近づくと、林田は興奮した状態で口を開く。
「東卍の
バーカウンターに広げられたのは黒地に金の刺繍がされた特攻服。背中には「東京卍會」と刺繍が入っている。
「お!スッゲェ」
「刺繍細けェ〜」
「凄ェな、三ツ谷!」
羽宮の声に呆れながら反応する三ツ谷。
「凄ェな、じゃねーよ…何でも俺に押し付けやがって」
はあ、とため息を吐いたが、褒められて少し嬉しそうだ。
「よぉーし、早速着替えて記念写真撮ろーぜ」
「なぁ?マイキー!」
龍宮寺がそう言いマイキーの方へ振り返ると___
「ん?」
「あー美味しかった!」
スプーンを咥えたマイキー、Aに、空のパフェグラス。
「ああー!お前ら、何俺のチョコパ全部食ってんだよ!」
「あーっ、気づいたら…」
「えっ、これケンくんのだったの!?」
「おー、美味いだろ?ここのチョコパ。…マイキー、お前一口だけって言ったじゃねェか!」
「…新しいの頼めばいいだろ」
「そう言う問題じゃねェ、三ツ谷!」
「…どゆこと?」
羽宮が理解不能というように呟くと、 龍宮寺は声を荒げた。
「俺は、このチョコパが食いたかったんだ!」
「あー…」
「お前、そういうとこあるよな」
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まる(プロフ) - さとにゃんさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡灰谷兄弟もいずれ出てきますので楽しみにしててください…! (2021年9月22日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
さとにゃん(プロフ) - とっても好きです!灰谷兄弟との絡みも見たいです…!!これからも頑張ってください! (2021年9月22日 11時) (レス) id: 805449d27a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - mikittyさん» 私も好きです♡読んでくださってありがとうございます! (2021年9月21日 19時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 好きです!! (2021年9月21日 15時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぽにゃるさん» 素敵な作品と言って頂けて非常に嬉しいです(^^)ありがとうございます!今後ともよろしくお願いします! (2021年9月20日 23時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2021年9月18日 15時